危機管理システム構築のために必要となる基本情報
前述したように、危機管理システムの構築を行うためには、科学的方法論では全体像を捉えることはできないため、実際の予想被災地域の規模、震災の被害の状況などを十分に勘案しなければならない。そのためには、
- 今後の大震災の被害を予想するうえで東日本大震災の実際の被害状況の十分な把握。また、今後の検討のために阪神・淡路大震災(1995年1月17日、マグニチュード7.3)の被害状況との比較
- 被災者および関連機関の管理システムから求められる、時々刻々変化する多様なニーズの解析と、その総合的な解決法
- ライフラインを含め地域社会の復旧に関わった総合データの調査と整理
などを行う必要がある。
次に、これらを順に説明していく。