CPS/IoT時代を拓く次世代テクノロジーが勢ぞろいした‘CEATEC JAPAN 2016’
― 新型センサーからLPWA・VPP・自動運転・AI・Society 5.0まで ―2016年11月10日 (木曜) 0:00
2016年10月4〜7日、千葉県・幕張メッセで開催された‘CEATEC JAPAN 2016’(主催:CEATEC JAPAN実施協議会)は、これまでの「最先端IT・エレクトロニクス総合展」から「CPS/IoTの総合展」へと歴史的転換を図り、CPS/IoT時代の到来を見据えたコンセプトや新しいビジネスモデルを発信する展示会として脱皮した(図1)。会場には、出展者数648社/団体(前年比22.0%増)、登録来場者数145,180人(前年比9.1%増)、また、海外出展者数も24カ国/地域から195社/団体(前年実績:19カ国/地域から151社/団体)と、前年を大幅に超え成功裏に閉幕した。
ここでは、注目されたトピックスについてレポートする。
図1 ‘CEATEC JAPAN 2016’の会場構成
「社会」「家」「街」「CPS/IoTを支えるテクノロジ・ソフトウェア」の4エリアと各種特別企画エリアに分けて構成された。
出所 http://www.ceatec.com/ja/
CPS/IoTを実現するセンサー

出所 編集部撮影
〔1〕太陽誘電:ロボットににおいセンサーを搭載
太陽誘電とアロマビットは、共同で複数のガスセンサーを組み合わせてにおいを識別できる、においセンサーを開発している。このにおいセンサーは、すでに俳優の松坂 桃李(まつざか とおり)をモデルにしたトーリロボ(写真1)で、ロッテのガム「AQUO」に含まれるミントのにおいをかぎ分けるCMキャンペーンで使用され、話題となった。
写真2のような、QCM注1センサーによってガスの吸着を検出し、さまざまなガスを選択的に高感度に検出する仕組みである(図2)。
写真2 においセンサーのQCMセンサーチップ(上)とセンサーモジュール(下)

出所 編集部撮影
図2 QCMの構造とガスにおい分子の検出原理

出所 編集部撮影
同センサーの応用例としては、図3に示す、産機・ロボット、ヘルスケア、環境などが挙げられる。
図3 ガスにおいセンサーの応用例
出所 編集部撮影
〔2〕ミツミ電機:産業向けIoT無線通信機
ミツミ電機は、温湿度センサー、照度センサー、加速度センサーなどのさまざまなセンサーがつながる、オールラウンドの産業向けIoT無線通信機を展示した(写真3)。
写真3 ミツミ電機の産業向けIoT無線通信機の展示・デモ
▲会場内のデモ。左から設備稼働状態モニター、産業向けIoT無線通信機、IoT無線通信機モジュール。
出所 編集部撮影
無線機には、図4に示すように、マイクロITRONがOSとして使用され、同社製プロトコルスタックを搭載した。各種のカスタマイズに柔軟に対応可能となっている。
図4 ミツミ電機製のプロトコルスタック
出所 編集部撮影
無線は、IEEE 802.11標準の802.11b/g/nに準拠し、簡単なATコマンド〔通信機器の制御や設定を行うための簡易な命令(コマンド)〕でコントロールされている。
事前に、接続するセンサーとデータ送信先をパソコンに設定しておけば、センサーで収集されたデータは自動的にパソコンに送信される(図5)。
図5 通信機とセンサーからパソコンにデータを送信する仕組み
出所 編集部撮影
▼ 注1
QCM:Quartz Crystal Microbalance、水晶振動子の電極表面(感応膜)の10×10-9オーダーの質量変化を周波数変化として検出するセンサー。
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