東光高岳とe-Mobility Power、次世代EV急速充電器「SERA-400」(CHAdeMO)を発表!
世界初! 10分間の充電で400㎞走行が可能に6月24日 0:00
株式会社東光高岳(以下、東光高岳)と株式会社e-Mobility Power(以下、e-Mobility Power)は、EV(電気自動車)用の次世代急速充電器「SERA-400」注1を開発した(写真1)。
SERA-400は、EV急速充電の規格の1つであるCHAdeMO(チャデモ)規格であり、同規格では世界初注2となる1口最大出力350kW/総出力400kW(従来の2倍以上となる、最大出力電圧1000V)の高出力を実現(後出の表2参照)。それによって、10分間の充電で約400km(電力消費率7km/kWhの場合)走行を可能とするなど、短時間で高効率な充電を実現する。
脱炭素社会に不可欠なEVの普及を促すインフラとして拡充が急がれているEV充電器、その最新状況をレポートする。
写真1 次世代急速充電器「SERAシリーズ」の新製品記者発表会の様子(埼玉県の東光高岳蓮田事業所、2025年5月15日)
写真左から東光高岳 代表取締役社長 一ノ瀬 貴士 氏、e-Mobility Power 取締役 岩堀 啓治 氏、東光高岳 GXソリューション事業本部EVインフラ推進室長 石村 将章 氏、住友電気工業 電力機器事業部 EVC室 室長 出田 瑞貴 氏、デザインエンジニア・東京大学特別教授 山中 俊治 氏
出所 編集部撮影
メーカー、サービス事業者など4者による新開発
SERA-400は、東光高岳(表1)がEV急速充電器のブランドとして2024年から展開している「SERAシリーズ」の最上級モデルとして販売される(表2)。一方、e-Mobility Power(表1)はEV充電器の設置・運用事業を展開しており、その中でSERAシリーズの取り扱い実績を豊富にもつ。
また、充電コネクタやケーブルを住友電気工業株式会社(以下、住友電工)が新開発、さらに筐体デザインをデザインエンジニアで東京大学特別教授の山中 俊治氏が担当している。
表1 東光高岳とe-Mobility Powerのプロフィール(敬称略)
出所 東光高岳およびe-Mobility Powerの会社概要をもとに編集部で作成
https://www.tktk.co.jp/company/outline/
https://www.e-mobipower.co.jp/company-overview/
表2 次世代超急速充電器「SERA-400」の基本仕様
出所 東光高岳プレスリリース、「最大出力350kW/口、最大電圧1,000V 次世代超急速充電器「SERA-400」を初公開」(2025年5月15日)をもとに編集部で作成
注1:SERA(セラ):Seamless Energy Relations&Activation、「シームレス(S)にエネルギー(E)をつなぎ(R)活性化させ(A)未来のエネルギーネットワークをデザインする存在でありたい」という想いも込められた、東光高岳の経営ビジョン(ブランド名にもなっている)。
注2:CHAdeMO開発・普及を行っているCHAeMO協議会「CHAeMO認証充電器リスト」(2025年4月25日付)に、世界初の出力電力400kW-上限1000Vの急速充器としてSERA-400が掲載されている。