自販機で吸収したCO2を工業原料に活用
アサヒ飲料株式会社 近畿圏本部(以下、アサヒ飲料)と北大阪急行電鉄株式会社(以下、北大阪急行電鉄)は、大気中のCO2(二酸化炭素)を吸収する「CO2を食べる自販機」を2025年8月7日に北大阪急行電鉄の千里中央駅構内に2台設置した。自動販売機で吸収したCO2をアスファルトやコンクリートなどの工業原料に活用する。国内初の取り組みだという。アサヒ飲料が同日に発表した。
図1 北大阪急行電鉄千里中央駅に設置されたアサヒ飲料の「CO2を食べる自販機」の外観。
出所 アサヒ飲料株式会社 ニュースリリース 2025年8月7日、「北大阪急行電鉄 千里中央駅に8月7日から設置 大気中のCO2の吸収を可能にした「CO2を食べる自販機」」
スギ約20本分に相当するCO2吸収性能
CO2を食べる自販機は、機内に搭載した吸収材によって大気中のCO2を吸着する。自販機の稼働電力に由来するCO2排出量を、1台当たり2年間で最大20%吸収するという。同技術は特許取得済みである。吸収したCO2は、自治体や企業と連携し、工業原料に配合して固定化するほか、海中での藻場造成などにも活用する計画である。
アサヒ飲料は同自販機を関東・関西エリアを中心に展開しており、2024年12月末時点で約450台を設置している。北大阪急行電鉄としては、2025年3月に箕面萱野駅で設置したのに続き、3台目の設置となる。
参考サイト
アサヒ飲料株式会社 ニュースリリース 2025年8月7日、「北大阪急行電鉄 千里中央駅に8月7日から設置 大気中のCO2の吸収を可能にした「CO2を食べる自販機」」