CO₂鉱物化の社会実装に向け覚書締結
九州電力株式会社(以下、九州電力)、ENEOS Xplora株式会社(以下、Xplora)、一般財団法人カーボンフロンティア機構(以下、JCOAL)の3者は、CO₂を岩石と水に反応させ、安定した鉱物として地下に固定・貯留する技術「CO₂鉱物化」の開発に共同で取り組む。社会実装に向けた協力に関する包括的な覚書を2025年11月27日に締結し、同日に発表した。
CO₂を火成岩に圧入し貯留先の選択肢拡大
従来のCCS(Carbon dioxide Capture and Storage:二酸化炭素回収・貯留)技術はCO₂を「砂岩」に圧入する。それに対し、3者が開発を目指すCO₂鉱物化は、マグマが冷却・固結してできた岩石「火成岩」にCO₂を圧入する。これにより、貯留先となる岩石の選択肢が増え、日本国内におけるCO₂の貯留可能量の増加が期待できるという。
三者は、本覚書にもとづき、国内におけるCO2鉱物化の実証・事業化に向けて検討を進める。