川崎重工がカナダで水素調達ルートを開拓へ、現地3団体と連携

インプレスSmartGridニューズレター編集部

2026年4月24日 (金曜) 10:46

液化水素サプライチェーン構築へ、カナダ3団体とMoU

 川崎重工業株式会社(以下、川崎重工)は、カナダを起点とする液化水素の国際供給ルート構築に向け、同国の水素関連3団体と覚書(MoU)を締結した(図1)。同国エドモントン地域を拠点に液化水素サプライチェーン構築の実現可能性を調査する。2026年4月22日に発表した。

図1 覚書締結式の様子

出所 川崎重工業株式会社 プレスリリース 2026年4月22日、「日本-カナダの連携による液化水素サプライチェーン構築に向けた覚書を締結」

低炭素水素製造の拠点でコンソーシアム参画を呼びかけ

 カナダのアルバータ州にあるエドモントン地域は、同国最大の水素産業集積地であり、製造・輸送・活用の基盤が整備されている。天然ガスの供給基盤に加え、CO2回収・貯留に関する実績があり、現在、世界最大級の低炭素水素製造施設の建設も進んでいる。カナダ政府も同地域を水素の輸出拠点として有望視しており、中でも液化水素は極めて重要な選択肢に位置づけられている。

 このたび、川崎重工は、エドモントン市で開催された国際見本市「Canadian Hydrogen Convention 2026」で、エドモントン地域の水素関連組織であるEdmonton Region Hydrogen Hub(ERHH)、Alberta’s Industrial Heartland Association(AIHA)、Edmonton Globalの3者とMoUを締結した。

 ERHHは産学官連携で水素経済を推進する組織、AIHAは炭化水素処理・石油化学地域の開発を担う非営利団体、Edmonton Globalは投資誘致および経済開発を推進する機関。一方、川崎重工は、40年以上前から液化水素の技術開発を進めており、製造や貯蔵、輸送、受入に関する技術や実績を持つ。

 MoUに基づき、4者は、水素を内陸部にあるエドモントンで製造して鉄道で港湾に輸送、そこから日本などへ海上輸送し、貯蔵・利用するという一連のバリューチェーンを検証する。バリューチェーンを網羅するため、企業や研究機関、公的機関が参画する広範なコンソーシアムの設立も計画している。

 今回のMoUについて、川崎重工業の執行役員 兼 水素戦略本部長である野村 圭 氏は、「これまで培ってきた知見を活かして、カナダにおける液化水素サプライチェーンの形成に寄与するとともに、日本におけるエネルギー安全保障の強化にも貢献する。今後も、グローバルなパートナーシップのもと、液化水素の活用拡大を進めていく」と強調する。


参考サイト

川崎重工業株式会社 プレスリリース 2026年4月22日、「日本-カナダの連携による液化水素サプライチェーン構築に向けた覚書を締結」

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