出張時のCO2排出量をSAFで相殺、JTB-CWTと丸紅が新サービス

インプレスSmartGridニューズレター編集部

2026年4月17日 (金曜) 13:05

出張に伴う航空機利用のCO2排出量を相殺する新サービス

 株式会社JTBビジネストラベルソリューションズ(以下、JTB-CWT)は、丸紅株式会社(以下、丸紅)と、SAF(Sustainable Aviation Fuel:持続可能な航空燃料)注1を活用し、企業の出張に伴う航空機利用による二酸化炭素(CO2)排出量を相殺するサービスを開始した(図1)。航空会社や搭乗便を問わず、出張で発生するScope 3注2を実質的に削減できるという。2026年4月14日に発表した。

図1 新サービスでのSAFを活用した環境価値の販売スキームの概要

出所 株式会社JTBビジネストラベルソリューションズ ニュースリリース 2026年4月14日、「丸紅と連携しSAFを活用した環境価値の販売スキームを提供開始 」

日本海事協会のガイドラインに基づく排出削減証明書を提供

 新サービスは、丸紅が提供するSAFの環境価値を販売するプログラムを活用したものであり、SAFの環境価値を物理的な燃料から分離して取引する「ブック&クレーム方式」を採用している。

 まず丸紅が、製造元から調達したSAFを、物理的な燃料と環境価値に分離し、物理的な燃料を航空会社に販売する一方で、環境価値部分をJTB-CWTに提供する。

 JTB-CWTは、環境価値部分を一般社団法人日本海事協会のガイドラインに基づく独自の排出削減証明書として発行する。これを、同社に出張手配を依頼する企業に対し、環境価値の費用と引き換えに提供を行う。企業の年間出張排出量を上限に、小ロットからの環境価値購入にも対応する。

 出張手配に携わるJTB-CWTが、航空券排出量の可視化から環境価値購入の手続きまでを一括対応することで、利用企業は負担を削減できる。

 サービスの提供開始に合わせて、JTB-CWTは自社の事業活動に伴う航空出張の排出量についても、本サービスを通じて環境価値を購入し、償却を実施した。

 今後、JTB-CWTは、サステナブルな航空出張を可能にするスキームの開発を進める。


注1 SAF(Sustainable Aviation Fuel:持続可能な航空燃料):化石燃料に代わり、廃食油や植物などのバイオマス、廃プラスチックなどを原料として製造され、従来の航空燃料に比べてライフサイクル全体でCO2排出量を大幅に削減できる燃料。
注2 Scope 3:企業のサプライチェーン全体における温室効果ガス排出量のうち、自社の直接排出(Scope 1)やエネルギー使用に伴う間接排出(Scope 2)以外の、事業活動に関連する他社の排出量。

参考サイト

株式会社JTBビジネストラベルソリューションズ ニュースリリース 2026年4月14日、「丸紅と連携しSAFを活用した環境価値の販売スキームを提供開始 」

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