米国天然ガス開発事業の買収支援、JBICが三菱商事に3800億円融資
2026年4月14日 (火曜) 10:37
三菱商事の米エーソン買収に3800億円融資
株式会社国際協力銀行(以下、JBIC)は、三菱商事株式会社(以下、三菱商事)による米国の天然ガス開発事業者であるAethon(エーソン)グループの買収を支援するため、約2375百万米ドル(約3800億円)を融資する。株式会社三菱UFJ銀行などとの協調融資により、LNG(液化天然ガス)の安定確保と、日本のエネルギー安全保障の強化につなげるのが狙い。2026年4月13日に発表した。
米ガス上流権益の取得を支援
今回の融資対象は、三菱商事が米国で天然ガスの開発・生産・販売を手掛けるAethon III LLC、Aethon United LP、その関連会社を買収するプロジェクト。融資額は、三菱商事本体に約1560百万米ドル(約2500億円)、米国法人のMitsubishi Corporation (Americas)に約815百万米ドル(約1300億円)となっている(いずれもJBIC分)。
三菱商事は、近年は戦略地域として米国でのガス事業(中下流事業含む)を強化している。今回の買収を通じて、三菱商事は天然ガス・LNG事業の収益基盤を強固にするだけでなく、米国における上流ガスを起点とした複合的なバリューチェーンの構築を目指す方針だ。JBICは、こうした海外でのM&Aを金融面から支援することで、日本にとって重要なエネルギー資源であるLNGの長期安定確保と調達先の多角化を促進する。
天然ガスは、2025年2月に閣議決定された「第7次エネルギー基本計画」で、化石燃料の中で温室効果ガスの排出量が最も少なく、再生可能エネルギーの調整電源の中心的な役割も期待される重要なエネルギー源と位置づけられている。また、JBICによると、現実的なエネルギートランジションの手段として注目されている。



