国内初となる小型水素トラックの量産化へ、トヨタ・いすゞが共同開発
2026年4月22日 (水曜) 14:00
トヨタといすゞがFC小型トラックを共同開発へ
トヨタ自動車株式会社(以下、トヨタ)といすゞ自動車株式会社(以下、いすゞ)は、国内初となる次世代燃料電池(FC)小型トラックの量産化に向けた共同開発に合意した。2027年度の生産開始を目指す。両社が2026年4月15日に発表した。
エルフEVの基盤に第3世代FCシステムを搭載
今回の共同開発では、いすゞの設計手法「I-MACS注1」に基づき開発された「エルフEV」の車台をベース車両として採用する。同車両にトヨタが開発し、ディーゼルエンジンと同等の耐久性能を持つという「第3世代FCシステム」を組み合わせる。
普及の大きな壁となっている車両価格の抑制に向け、いすゞは車両構造の最適化を、トヨタは燃料電池に使われるセルの設計および製造プロセスの見直しを進める。
また、両社がこれまでFC路線バスの共同開発や、Commercial Japan Partnership Technologies(CJPT)で取り組んできたFC小型トラックの社会実装プロジェクトで培ってきた技術・知見を投入する。燃料電池の耐久性向上に向けた制御技術の高度化やシステムの改良により、商用車に不可欠な信頼性と実用性を確保するとしている。
今後、トヨタは水素を重要なエネルギーと位置づけ、「つくる/はこぶ/ためる/つかう」の各領域で取り組みを進める。いすゞは、FC技術を商用車分野で実用化することで、物流分野における水素活用の選択肢拡大へとつなげる。
トヨタによると、小型トラックは、スーパーマーケットやコンビニエンスストア向けの配送など、長時間使用や長距離走行、さらには冷蔵・冷凍機能の稼働を伴うケースが多い。こうした高稼働な運用では、充電に時間がかかるBEV(電気自動車)の使用には課題があった。それに対し、FCEV注2は短時間での燃料補給が可能である。また、水素を燃料とすることで、1充填あたりの航続距離を確保しつつ、走行中のCO2排出をゼロに抑えることが可能だ。
注1 I-MACS(Isuzu Modular Architecture and Component Standard):いすゞの開発手法。コンポーネントやデバイスを柔軟に組み合わせることで、多様なニーズや技術進化に対応する。
注2 FCEV(Fuel Cell Electric Vehicle):燃料電池自動車。搭載した燃料電池で水素と酸素を化学反応させて発電し、その電力で走行する。
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