JEMA主導による共通指針「ペロブスカイト太陽電池 業界ガイドライン2026版」

JEMA主導による共通指針「ペロブスカイト太陽電池 業界ガイドライン2026版」

 2026年3月25日に公表された「ペロブスカイト太陽電池の業界ガイドライン 2026版」は、次世代太陽電池として期待されるペロブスカイト太陽電池(PV)モジュールの普及と実用化を推進するため、一般社団法人 日本電機工業会(JEMA)が策定した標準指針である。
 同ガイドラインは全9項目・17ページで構成され(表4)、発電層にペロブスカイト、外装にフィルムやガラスを使用し、施工前の状態で曲げ加工が可能な「フレフレキシブル・ベンダブル」注2かつ軽量(3kg/㎡以下)なモジュールを対象としている。

 

表4 「ペロブスカイト太陽電池 業界ガイドライン」の項目一覧

導入編(項目1~3):ガイドラインの前提と全体枠組み

 ガイドラインの骨組みを示す「項目1」~「項目3」は、関係者間での解釈のズレを防ぎ、評価の基礎となる共通基準を定義するイントロダクションの役割を果たしている。

【項目1 適用範囲】対象製品と技術の明確化
 同ガイドラインがカバーする製品や技術の境界線を規定する。ガラス基板型、フィルム・フレキシブル型、ベンダブル型といった構造特性や設置条件を踏まえ、対象となるモジュールの条件を明確化している。一連の試験を通じ、屋外環境における耐久性と安全性の検証を目指す。
【項目2 引用規格】国際・国内規格との体系的な紐付け
 運用の基礎となる国際規格(IEC)や日本産業規格(JIS)との関連性を体系化している(表5)。性能系の「JIS C 61215」、安全系の「IEC 61730」、再試験系の「IEC TS 62915」などを参照規格として位置付けている。

 

表5 本ガイドラインが引用・準拠している国内外の規格(JIS規格およびIEC国際規格)一覧

【項目3 用語及び定義】共通言語の確立と製品タイプの分類
 ガイドライン内で使用する専門用語を定義する。製品タイプ(フレキシブル、超フレキシブル、ベンダブル)の形状分類(表6)のほか、「JIS C 8960」「JIS C 61215」「JIS C 61730」の各規格群に基づく用語定義を明記している。

 

表6 ペロブスカイトPVモジュールの製品タイプ・形状に関する用語分類


注2:フレフレキシブル・ベンダブル:Flexible Bendable。柔軟性に富み、力を入れても折れずに曲げることが可能なことを意味する。

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