フレキシブル太陽電池の設計・施工ガイドライン、NEDOが発表

インプレスSmartGridニューズレター編集部

2026年3月19日 (木曜) 13:41

フレキシブル太陽電池の設計・施工ガイドライン発表

 国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下、NEDO)は2026年3月18日、「フレキシブル太陽電池を利用した太陽光発電システムの設計・施工ガイドライン」を発表した。フレキシブル太陽電池の設計・施工面における安全性・信頼性を確保し、社会実装を後押しするのが狙い。

図1 NEDOの「フレキシブル太陽電池を利用した太陽光発電システムの設計・施工ガイドライン」の位置付け

出所 国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構 2026年3月18日、「フレキシブル太陽電池を利用した太陽光発電システムの設計・施工ガイドライン」

構造や電気に関する設計・施工の要求事項を提示

 NEDOが発表したガイドラインは、ペロブスカイト太陽電池注1、カルコパイライト太陽電池(CIS太陽電池)注2、薄型結晶シリコン太陽電池注3といったフレキシブル太陽電池の構造や電気に関する設計・施工の要求事項をまとめたもの。

 例えば、薄く柔軟なモジュール特有のリスクである強風による「ばたつき」や「めくれ」などの影響に対し、風にモジュールが引っ張られる力に耐えうる固定強度の確保などの対策を求めている。特に主流となる接着・粘着工法は長期的な強度保証が困難であるため、試験片を用いた定期点検時の簡易的な引張検査の実施を強く推奨している。さらに、建物への密着を踏まえ、裏面への不燃材利用による延焼防止策などを求めている。

 NEDOの「太陽光発電導入拡大等技術開発事業」のもとで、国立研究開発法人産業技術総合研究所(AIST)、一般社団法人構造耐力評価機構、一般社団法人太陽光発電協会(JPEA)が、建築、電気などの分野の文献をもとに作成した。

 今後、フレキシブル太陽電池の製品化動向を踏まえつつ、風荷重や雪荷重に関する構造安全性や燃焼試験、破壊試験を通じた電気安全性などの評価を実施し、ガイドラインを随時改訂する。


注1 ペロブスカイト太陽電池: 結晶構造の一種である「ペロブスカイト」を用いた次世代太陽電池。塗布や印刷技術で作製できるため、薄く、軽く、曲げられるのが特徴。
注2 カルコパイライト太陽電池:CIS太陽電池。 銅(Copper)、インジウム(Indium)、セレン(Selenium)などの化合物を光吸収層に用いた薄膜太陽電池。シリコン型に比べて影の影響を受けにくく、高温時でも発電効率が落ちにくい特性を持つ。
注3 薄型結晶シリコン太陽電池: 主流である結晶シリコンを用いた太陽電池のうち、セルを極限まで薄くし、樹脂フィルムなどで封止したもの。

参考サイト

国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構 ニュース 2026年3月18日、「ペロブスカイト太陽電池をはじめとする「フレキシブル太陽電池を利用した太陽光発電システムの設計・施工ガイドライン」を公開しました」

国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構 2026年3月18日、「フレキシブル太陽電池を利用した太陽光発電システムの設計・施工ガイドライン」

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