2015年12月7日、パーソナルメディア株式会社(以下:パーソナルメディア、東京都品川区、代表取締役:松為 彰)は、トロン仕様のリアルタイムOS「T-Kernel 2.0」をIngenic Semiconductor社のMIPSプロセッサM150上に移植し、トロンフォーラム(東京都品川区、会長:坂村 健)の公式ウェブサイトから一般公開し、M150を搭載したIoT機器向けの超小型ボードを、「T-Kernel 2/MIPS-M150ボード」の名称で発売することを発表した。
「T-Kernel 2/MIPS-M150ボード」は、高性能と超低消費電力を両立したIngenic Semiconductor社のMIPSプロセッサ、M150を搭載したコンパクトなボードである。同ボードは、XBurstアーキテクチャにより0.07mW/MHzという超低消費電力を実現したM150プロセッサを1GHzのクロックで駆動するCPUモジュールと、無線LAN、Bluetooth、USB 2.0 Function、USB-UART、MicroSDカードスロット、GPIO、各種スイッチ、温度センサー、LEDなどを搭載したベースボードから構成されており※1、IoTの端末ノード向けに最適なプラットフォームを提供する。
パーソナルメディアでは、トロンフォーラムで開発されたオープンソースのリアルタイムOS「T-Kernel 2.0」を、これまで数多くの組込み系CPUに移植し、開発評価用から最終製品向けのシステムまで幅広い用途や応用分野に対応した組込みソフトウェアを提供してきた。「T-Kernel 2/MIPS-M150ボード」についても、発売に合わせて同ボードの特長を最大限に活かすリアルタイムOSであるT-Kernel 2.0を移植し、その成果をトロンフォーラムから全世界に向けて公開する。
高性能かつ超低消費電力を実現したMIPSプロセッサM150と、省資源でリアルタイム処理性能の高いT-Kernel 2.0のコンビネーションにより、IoT時代のさまざまな要求に応える組込み機器の開発が可能となる。
※1 トロンフォーラムのウェブサイトでは、T-Kernel用のシリアルドライバを公開している。その他のデバイスのドライバにつきましては別途相談にて対応。
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