JXエネルギーは2017年1月10日、富山県富山市と福井県坂井市にそれぞれ建設中だった太陽光発電所が運転を開始したと発表した。JXグループは太陽光発電所の建設に積極的に取り組んでおり、これまで14の太陽光発電所を建設し、運転を開始している。今回の2カ所が稼働したことで、16の太陽光発電所が稼働を始めたことになる。
富山県富山市に建設した太陽光発電所は「富山メガソーラー発電所」。グループ会社である日本海石油の敷地内の遊休地を利用して建設した。敷地面積は3万2000m2で、最大出力は2.8MW。JXエネルギーは年間発電量を約2922MWhと予想している。一般家庭の年間電力消費量に換算するとおよそ530世帯分になる。発電した電力は再生可能エネルギーの固定価格買取制度を利用して、全量を北陸電力に売電する。売電単価は1kWh当たり36円。
図 富山メガソーラー発電所の全景
出所 JXエネルギー
福井県坂井市に建設したのは「坂井メガソーラー発電所」。旧新日本石油の福井油槽所跡地を利用して建設した。敷地面積や最大出力、年間発電量の予測値は富山メガソーラー発電所と同じ値になる。再生可能エネルギーの固定価格買取制度を利用して電力を全量北陸電力に売電する点も同じだ。売電単価も1kWh当たり36円と共通の値となっている。
図 坂井メガソーラー発電所の全景
出所 JXエネルギー
両太陽光発電所の運転が始まったことにより、JXエネルギーが運営する太陽光発電所の数は16となり、合計出力は40.6MWとなった。JXエネルギーはさらに愛知県蒲郡市に「蒲郡メガソーラー発電所」の建設を始めている。出力は0.6MWで、2017年3月に運転開始の予定だ。JXエネルギーは今のところ、蒲郡メガソーラー発電所に続く太陽光発電種を建設する計画はないとしているが、今後もJXグループの遊休地を利用した太陽光発電所の建設を進めたいとしている。
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