関西電力が蓄電池事業を拡大へ、「カン-denchiファンド」設立

インプレスSmartGridニューズレター編集部

2026年6月17日 (水曜) 17:16

運用規模65億円のファンドを稼働

 関西電力株式会社(以下、関西電力)は、株式会社きんでん(以下、きんでん)、株式会社三菱UFJ銀行の子会社である株式会社MUFGサステナブルエナジー(以下、MUFGサステナブルエナジー)とともに、同社グループの蓄電所を投資対象とするファンドの運用を開始している(図1)。運用規模65億円の同ファンドによる投資を通じ、蓄電所の持続可能な開発・導入につなげるのが狙い。2026年6月16日に発表した。

図1 「カン-denchiファンド」によるスキーム

出所 関西電力株式会社 プレスリリース 2026年6月16日、「蓄電所を投資対象とする『カン-denchiファンド』の運用開始」

ファンドに加えプロジェクトファイナンスも活用

 3社は、「カン-denchiファンド1号投資事業有限責任組合」(以下、カン-denchiファンド)を2026年3月31日に設立した。同ファンドは、存続期間が26年で、関西電力グループが開発・運営する特別高圧の蓄電所を対象に投資する。

 関西電力グループは、約25万kW規模の系統用蓄電池の開発・運用を進めており、カン-denchiファンドの投資を通じて同事業を推進する。加えて、三菱UFJ銀行によるプロジェクトファイナンスを活用し、資金調達の効率を高める狙いだ。

 同グループは、蓄電所のアセットマネジメント業務やO&M(運用・保守)業務、グループ会社のE-Flow合同会社と連携した電力市場での運用などを担う。さらに、関西電力と事業用SPC(事業用合同会社)が締結するオフテイク契約注1により、蓄電所の運営と収益の安定を図るという。

 無限責任組合員として、カン-denchiファンド合同会社(関西電力出資) 、きんでん蓄電池ファンド合同会社(きんでん出資)、 MUFGサステナブルエナジーの3社が出資する。

 有限責任組合員の出資者には、朝日生命保険相互会社、株式会社九州リースサービス、 JA三井リース株式会社、株式会社常陽銀行、 株式会社ちゅうぎんエナジー、東急建設株式会社、 日本国土開発株式会社が並ぶ。

 関西電力は、2030年代早期に約100万kWの蓄電所を開発する計画であり、今後は同ファンドを通じて系統用蓄電池事業の拡大を進める。


注1:オフテイク契約:今回のスキームでは、関西電力が事業用SPCに対して蓄電所運営の対価として固定料金を支払う。

参考サイト

関西電力株式会社 プレスリリース 2026年6月16日、「蓄電所を投資対象とする『カン-denchiファンド』の運用開始」

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