CO2回収し都市ガス原料を生成、三菱化工機がメタネーション装置の実用化に向け実証

インプレスSmartGridニューズレター編集部

2026年6月4日 (木曜) 12:36

川崎製作所でメタネーション装置の実証

 三菱化工機株式会社(以下、三菱化工機)は、二酸化炭素(CO2)を回収し、都市ガス原料などになるメタンを生成する装置の実証機を2026年3月に川崎製作所内へ設置し、同年5月に実証試験を開始した。同装置の早期実用化を目指すという。2026年6月3日に発表した。

図1 メタネーション装置実証機の外観

出所 三菱化工機株式会社 ニュースリリース 2026年6月3日、「三菱化工機、自社施設内でメタネーション装置の実証試験を開始」

生成したメタンを都市ガス原料や各種燃焼設備に活用

 メタネーション技術は、CO2と水素を反応させてメタンを生成する技術。多くの企業が二酸化炭素を回収し、大気中への排出を抑制する取り組みを進める中で、CO2を有効活用する技術として注目されているという。三菱化工機は、水素製造過程で発生するCO2の回収や利用に関する技術開発の一環として、PSA(圧力変動吸着法)注1方式を用いたCO2回収装置の実証機を2024年6月から川崎製作所内に設置し、実証実験を続けてきた。

 今回使用するメタネーション装置の実証機は、サバティエ反応注2を用いてCO2をメタンに変換する。2段構成の反応器を採用しており、メタンへの転化率は99%以上となるよう設計されている。製造能力は1時間あたり12.5ノルマル立方メートル(Nm3/h)である。本装置で生成されたメタンは、都市ガス原料や各種燃焼設備への活用が想定されている。取得した各種試験データを基に、同装置の早期実用化を目指すとしている。

 今後、三菱化工機は水素関連技術の開発を通じ、クリーンエネルギーの普及に取り組む。


注1:PSA(圧力変動吸着法):Pressure Swing Adsorption。圧力の変化を利用して、混合ガスの中から特定のガスを吸着・分離する技術。
注2:サバティエ反応:水素と二酸化炭素から触媒を用いてメタンと水を生成する化学反応。

参考サイト

三菱化工機株式会社 ニュースリリース 2026年6月3日、「三菱化工機、自社施設内でメタネーション装置の実証試験を開始」
 

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