電源開発は、同社が100%出資する事業会社が建設を進めていた風力発電所が完成し、運転を開始したと発表した。
電源開発(Jパワー)は2017年2月1日、同社が100%出資する事業会社が秋田県由利本荘市(ゆりほんじょうし)で建設を進めていた「由利本荘海岸風力発電所」が完成し、運転を開始したと発表した。
図 完成した「由利本荘海岸風力発電所」
出所 電源開発
由利本荘海岸風力発電所の所在地は、由利本荘市の日本海沿岸。国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が公開している「局所風況マップ」によると、年間平均で風速6~7mの風を期待できる場所だ。ここに、出力2.3MW(2300kW)の風力発電設備を7基設置した。合計出力は16.1MW(1万6100kW)となる。風力発電設備は、ドイツEnercon社のものを採用した。
図 由利本荘海岸風力発電所の所在地
出所 電源開発
年間発電症の予測値は非公開。発電した電力は再生可能エネルギーの固定価格買取制度を利用して、全量を東北電力に売電する。売電単価は1kWh当たり22円(税別)。
由利本荘海岸風力発電所は電源開発が日本国内で手がける風力発電所のうち、22番目のものになる。22の風力発電所の出力を合計すると、444.96MW(44万4960kW)となる。さらに現在、北海道せたな町に出力50MW(5万kW)の「せたな大里ウインドファーム」の建設を進めている。運転開始は2018年の予定だ。
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