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MHI Vestasが開発した世界最大出力の風力発電設備が認証を取得、2019年末から設置可能に

2018/06/29
(金)
インプレスSmartGridニューズレター編集部

デンマークMHI Vestas Offshore Windは、同社の洋上風力発電設備「V164-9.5MW」がIECの認証を取得したと発表した。

デンマークMHI Vestas Offshore Windは2018年6月27日(中央ヨーロッパ時間)、同社の洋上風力発電設備「V164-9.5MW」がIEC(International Electrotechnical Commission:国際電気標準会議)の認証を取得したと発表した。これで、2019年末から設置可能になるとしている。V164-9.5MWは2017年6月に発表した製品(参考記事)。2018年6月時点で、同社の最新製品であり、世界最大の出力を発揮する風力発電設備だ。ちなみにMHI Vestas Offshore Windは、日本の三菱重工業とデンマークのVestas Wind Systemsが合弁で設立した企業である。

図 MHI Vestas Offshore Windが開発した世界最大の風力発電設備「V164-9.5MW」

図 MHI Vestas Offshore Windが開発した世界最大の風力発電設備「V164-9.5MW」

出所 MHI Vestas Offshore Wind

V164-9.5MWは出力が9.5MW(9500kW)で、1台当たりの年間発電量はイギリスの一般世帯8300世帯分の年間電力消費量に相当するという。もちろんこの値は、設置カ所の環境によって大きく変動する。World Energy Council(世界エネルギー会議)の2014年の調査によると、イギリスにおける1世帯あたりの年間電力消費量は平均で3941kWh。この数字をそのまま当てはめると、年間発電量は32.7103GWh(3271万300kWh)に達する。設備利用率を計算すると約39.3%だ。

MHI Vestas Offshore Windは、「V164」シリーズの最初の製品である「V164-8.0MW(出力8MW)」から、「V164-9.0MW(出力9MW)」、そしてV164-9.5MWに至るまで、それぞれ最小の設計改良で出力を上げてきたという。新製品のSenior Product Managerを務めたAnders Bach Andersen氏は「開発開始当初から、V164シリーズは信頼性とコスト効率を重視して設計してきた。そして今回の新製品は、実際の製品の運用にかかるコストを上げることなく何とか出力を上げることに成功した。洋上風力発電所運営者は近年、基本設計を変えることなく出力を向上させた製品を求める傾向がある」と、今回の新製品が顧客の要望に答えるものであることをアピールしている。

ちなみに、V164-9.5MWの初めての納入先は北海のベルギー沖に建設予定の洋上風力発電所「Northwester 2」に決まっている。設置工事は2019年末から開始の予定。Northwester 2には、V164-9.5MWを23基設置する予定となっている。


■リンク
MHI Vestas Offshore Wind

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