三菱重工業は2017年1月17日、デンマークのVestas Wind Systemsと合弁で設立したMHI Vestas Offshore Windが、デンマークDONG Energy社から洋上風力発電設備「V164-8.0MW」56基を受注したと発表した。V164-8.0MWは世界最大出力を誇る風力発電設備で、定格出力は8MW、出力を高める「パワーモード」を利用することで最大出力は8.3MWとなる。
図 世界最大出力を誇る「V164-8.0MW」
出所 MHI Vestas Offshore Wind
今回受注した風力発電設備はDONG Energyがドイツで計画している「ボークム・リフグルンド2洋上風力発電プロジェクト(Borkum Riffgrund 2 Project)」に向けたもの。ドイツの北海岸から北西約57kmの北海洋上に建設を予定しているもので、合計出力は450MWとなり、ドイツ最大規模の洋上風力発電所となる。
図 ボークム・リフグルンド2洋上風力発電プロジェクトの建設予定地
出所 DONG Energy
MHI Vestas Offshore Windにとっては、今回の受注は会社設立後最大規模の受注となったという。設備の設置開始は2019年前半の予定。この発電所で発電した電力はドイツ国内の約46万世帯に供給する。