アメリカFedExは2018年11月20日(アメリカ中部標準時)、宅配用車両として電気自動車(EV)を1000台導入すると発表した。導入する車両はカリフォルニア州に拠点を置くEVベンチャーChanje Energyが開発した「V8100」。車両は中国FDG Electric Vehiclesが、浙江省杭州市で運営している工場で生産する。
図 NEC Energy Solutionsの大型蓄電システム「Grid Storage Solution」の設置イメージ
出所 FedEx
FedExが今回導入する1000台のうち、100台はFedExがChanje Energyから直接購入し、残りの900台はフロリダ州のリース業者であるRyder Systemからリースで提供を受ける。Ryder Systemは、リースで提供する車両だけでなく、FedExが購入した車両の整備も担当する。今回導入する1000台は、航空貨物を担当するFedEx Expressがカリフォルニア州における宅配および荷物回収の業務に使用する。
V8100は、満充電状態からの航続距離がおよそ150マイル(約240km)。FedExはこの車両1台当たりで、年間の燃料をおよそ2000ガロン(約7571リットル)節約できると見積もっている。さらに、年間のCO2排出量を1台当たりおよそ20トン削減できると見ているという。
FedExは、2009年から荷物の宅配や回収に使用する車両としてEVを導入しているほか、ハイブリッド車や天然ガスなどの代替燃料を使用する車両を導入している。そして2018年3月には、Teslaの電動トレーラー「Semi」を20台発注したことを発表している(参考記事)。