アメリカNEC Energy Solutionsは2018年11月21日(アメリカ東部標準時)、イギリスのエネルギー関連ファンドであるGore Street Energy Storage Fundから、大型蓄電システム(GSS:Grid Storage Solution)を2件受注したと発表した。2件の合計出力は約19MW(1万9000kW)で、どちらも2019年半ばに運用開始の予定。蓄電システムと、それに付随する電気設備の工事は、2件とも日本工営が担当する。
図 NEC Energy Solutionsの大型蓄電システム「Grid Storage Solution」の設置イメージ
出所 NEC
1件目は、ロンドンのティルベリー港に設置する。出力は9MW(9000kW)。既存の再生可能エネルギー発電設備と連携して、ティルベリー港の電力消費の効率を引き上げる。この大型蓄電システムは、イギリス最大の需要家向け大型蓄電システムになるという。さらに、イギリス最大の送電事業者であるNational Gridに、送電周波数を安定させるサービスや、電力の先行取引に向けたサービスも提供する。
2件目は、イギリス東部エセックス州ブレントウッドに設置する出力10MW(1万kW)の蓄電システムだ。このシステムはNational Grid向けに送電周波数安定サービスや、電力先行取引に向けたサービスを提供する。
ティルベリー港では2018年12月に、ブレントウッドでは2019年1月に工事を開始する予定。