「日本卸電力取引所」の役割と課題2. 電力の卸市場とJEPXの市場領域2. 電力の卸市場とJEPXの市場領域図2は、電力の卸市場という概念を整理したもので、具体的にJEPXのマーケット領域の例を示したものである。 図2に示すように、電力の実際のマーケット(市場)の種類として、デリバティブ市場:中長期(主に年単位・月単位)デイアヘッド市場:短期(前日)イントラデイ市場:超短期(数時間前)バランシング市場:リアルタイム(数分前)などがあるが、現物市場としての卸電力取引所の主たる守備範囲は、このうちの(2)デイアヘッド市場と(3)イントラデイ市場である。第1回の記事では、このうちの短期(前日。デイアヘッド市場)、超短期(数時間前。イントラデイ市場)について、JEPXにおける内容を解説した。電力ビジネスは、明日あるいは1週間後などの短期的ビジネスから、さらに何年後にどこにどのような規模の発電所を運開させるか、または送電線をいつ建設するかなど、中長期の需要を予測して、数年以上もかかる長期計画というのもあるが、JEPXの場合は、主に短期的ビジネスの領域をカバーしている注2。例えば、JEPXにおける当日市場の場合は、夜の17時から21時に受け渡す電力の売買入札を13時まで受け付けている。図2右のバランシングという機能は、取引所ではなく、系統運用者の機能であり、ここでは至近時点の電力需要の変動に備えたり、急な発電所の脱落(運転中止)に対応するために給電指令を出すなどが行われている。この機能を市場化したものが「バランシングマーケット」である。また、図2左に示す中長期の発電計画(投資計画)関しては、現在は、中長期の供給計画等の一環として発電所の建設計画などが、送電設備も視野に入れつつ立案されているが、今後は、一般電気事業者が自社の受持区域の安定供給を維持するために供給計画を構築するという枠組みではなく、「発電会社」や「小売事業者」が自社ビジネスのための供給力調達の計画を立てることになる。自社のビジネスの範囲内の小売あるいは卸の需要にしたがって発電所の投資を行うような仕組みになると、長期的な設備投資の確保が現在以上に重要な課題になる。新規投資がなされないままに古い発電所を廃止するようになってくると、卸電力価格が値上がりしてしまう可能性がある。◆図2 出所〔「卸電力取引所について」、日本卸電力取引所〕▼注2海外では、1~2年程度の先物の取引(デリバティブ)なども活用されている。 ページ送り前ページ Page 1 Page 2 Page 3 Page 4 Page 5 …最終ページ 7 次ページ 政策 106 人気記事トップ10 昨日 1週間 1か月 「エリクソン・フォーラム 2026」レポート:AI時代の通信革命と日本の役割 ―エリクソンの技術戦略と国内エコシステム構築 北海道石狩市で相次ぎ稼働する「再エネ100%のデータセンター」: GMOインターネット等3社が新たに「DC in DC」型を開設 Gartnerが「フィジカルAIの10の誤解」を発表:過去のIoTやDXと同じ「手段の目的化」を防げるか! DC Power Vil.代表取締役社長 村 文夫氏に聞く! :加速するAIと「低圧直流」の波 ―OCP・NVIDIAが描く2028年の未来像と日本企業の勝ち筋 センコーと積水ハウス、EVトラック充電にオーナー由来の再エネ電力を活用し物流脱炭素化へ! ソフトバンクが国内初の取り組み! 「5G SA」接続状況がひと目でわかる専用ロゴ表示 フィジカルAI、日本の「勝ち筋」はどこにあるか:富士通・ロボット3社・NVIDIAの5社が描く新戦略構想 低GHG銅ケーブル、アマゾン物流拠点へ実装:三菱マテリアルらが実証開始 パシフィックコンサル、ペロブスカイト太陽電池実証が完了:堤防法面での有効性を確認 豊田自動織機、V2G対応の「双方向車載充電器」で系統連系を実証 「エリクソン・フォーラム 2026」レポート:AI時代の通信革命と日本の役割 ―エリクソンの技術戦略と国内エコシステム構築 DC Power Vil.代表取締役社長 村 文夫氏に聞く! :加速するAIと「低圧直流」の波 ―OCP・NVIDIAが描く2028年の未来像と日本企業の勝ち筋 Gartnerが「フィジカルAIの10の誤解」を発表:過去のIoTやDXと同じ「手段の目的化」を防げるか! 北海道石狩市で相次ぎ稼働する「再エネ100%のデータセンター」: GMOインターネット等3社が新たに「DC in DC」型を開設 センコーと積水ハウス、EVトラック充電にオーナー由来の再エネ電力を活用し物流脱炭素化へ! ソフトバンクが国内初の取り組み! 「5G SA」接続状況がひと目でわかる専用ロゴ表示 フィジカルAI、日本の「勝ち筋」はどこにあるか:富士通・ロボット3社・NVIDIAの5社が描く新戦略構想 低GHG銅ケーブル、アマゾン物流拠点へ実装:三菱マテリアルらが実証開始 パシフィックコンサル、ペロブスカイト太陽電池実証が完了:堤防法面での有効性を確認 脱炭素要請を受ける中小企業、7割超が「自社単独で対応」の実態:日商・東商調査 ソフトバンクが国内初の取り組み! 「5G SA」接続状況がひと目でわかる専用ロゴ表示 Gartnerが「フィジカルAIの10の誤解」を発表:過去のIoTやDXと同じ「手段の目的化」を防げるか! 「エリクソン・フォーラム 2026」レポート:AI時代の通信革命と日本の役割 ―エリクソンの技術戦略と国内エコシステム構築 センコーと積水ハウス、EVトラック充電にオーナー由来の再エネ電力を活用し物流脱炭素化へ! DC Power Vil.代表取締役社長 村 文夫氏に聞く! :加速するAIと「低圧直流」の波 ―OCP・NVIDIAが描く2028年の未来像と日本企業の勝ち筋 フィジカルAI、日本の「勝ち筋」はどこにあるか:富士通・ロボット3社・NVIDIAの5社が描く新戦略構想 IOWNから「AIOWN」へ、NTTのAI新戦略 ― AIネイティブインフラ企業を目指す!― 北海道石狩市で相次ぎ稼働する「再エネ100%のデータセンター」: GMOインターネット等3社が新たに「DC in DC」型を開設 パシフィックコンサル、ペロブスカイト太陽電池実証が完了:堤防法面での有効性を確認 NTTなど5者、800億円規模の「IOWN AI Fund」を組成:グローバルなエコシステム構築と新たな事業創出へ 人気記事ランキングをもっと見る 新刊情報 AIネイティブ時代のモバイル通信革命 [フィジカルAI×5G-Advanced/6G・宇宙が変える新ビジネス] 9月18日 16:46 ワット・ビット連携データセンター 2025-2026 ―AI時代に多様化・分散化するデータセンター新時代― 2025年11月28日 0:00 インプレス標準教科書シリーズ 続・5G教科書 NSA/SAから6Gまで 2023年4月3日 0:00特集記事 電力・エネルギー危機で、持続可能なエネルギーをどう選択・構築していくか!【後編】2022年11月13日 0:00 電力・エネルギー危機で、持続可能なエネルギーをどう選択・構築していくか!【前編】2022年11月13日 0:00おすすめホワイトペーパー 環境対策、建機の遠隔操縦、そして医療。次世代通信規格「5G」最新動向をこの1冊で学ぶSmartGrid ニューズレター × DIGITAL X 特別編集号 2022 Summer重要インフラサイバーセキュリティコンファレンス特別電子版!― 産業サイバーセキュリティに関わる全ての方へ! ―加速するDX、OT/IoTをどう守るか?インプレス SmartGridニューズレター特別編集号 2022 Vol.1メルマガ詳細はこちらお知らせ定期メンテナンスのお知らせ新着記事 DC Power Vil.代表取締役社長 村 文夫氏に聞く! :加速するAIと「低圧直流」の波 ―OCP・NVIDIAが描く2028年の未来像と日本企業の勝ち筋 10月20日 17:26 「エリクソン・フォーラム 2026」レポート:AI時代の通信革命と日本の役割 ―エリクソンの技術戦略と国内エコシステム構築 10月14日 17:22 Gartnerが「フィジカルAIの10の誤解」を発表:過去のIoTやDXと同じ「手段の目的化」を防げるか! 10月13日 19:51 センコーと積水ハウス、EVトラック充電にオーナー由来の再エネ電力を活用し物流脱炭素化へ! 10月9日 14:35 ソフトバンクが国内初の取り組み! 「5G SA」接続状況がひと目でわかる専用ロゴ表示 10月7日 16:09 イベントレポート 【Interop Tokyo 2022レポ—ト】離陸するローカル5G!2022年7月7日 0:00 脱炭素に向けて本格的に走り出したBEV/FCEV2022年6月12日 0:00 環境省のゼロカーボンシティ・脱炭素実現への施策2021年3月7日 0:00 インプレスSmartGridニューズレター バックナンバー一覧定期購読は終了いたしました編集部からのおしらせ 『ワット・ビット連携データセンター 2025-2026 ―AI時代に多様化・分散化するデータセンター新時代―』 1月20日 15:51 SmartGridフォーラム - 開発にあたって 開発スタッフと謝辞 2025年11月12日 14:59 SmartGridフォーラムについて 2025年9月29日 12:52 すべて見る