系統用蓄電所の共同運営へ、キグナス石油と松尾産業が新会社設立

インプレスSmartGridニューズレター編集部

2026年4月13日 (月曜) 17:17

キグナスと松尾産業が合弁会社M&K Energy設立

 キグナス石油株式会社(以下、キグナス)と松尾産業株式会社(以下、松尾産業)は、系統用蓄電所注1の共同運営に向けて合弁会社「M&K Energy」を設立する。2026年4月9日に調印式を実施し、蓄電所の運用を同5月から群馬県邑楽郡で開始する。キグナスが2026年4月10日に発表した。

図1 M&K Energyが運用する館林蓄電所 

出所 キグナス石油株式会社 プレスリリース 2026年4月10日、「系統用蓄電池事業を推進する合弁会社 「M&K Energy」の設立について」

群馬県邑楽郡で系統用蓄電所を運用

 M&K Energyでは、需給調整市場における実運用を通じて知見を蓄積し、今後の事業展開に向けた収益モデルの確立を進める。具体的には、群馬県邑楽郡に設置した館林蓄電所を運用する。同施設は発電出力約2MW、蓄電池容量約8MWhの規模を持ち、2026年5月の運転開始を予定している。蓄電池には中国Gotion製品を採用した。

 キグナスは、系統用蓄電事業を「エネルギーの安定供給による地域社会への貢献」という経営理念に合致するものと位置づけている。また、地域を分散した事業展開や遊休地の活用が見込めることから、今回の事業参入に至った。

 今回の取り組みを起点に、キグナスが持つ事業基盤や顧客ネットワークと、松尾産業の技術的知見を掛け合わせ、将来的な事業拡大を見据えた連携を強化していく考えだ。

 キグナスによると、近年、国内では再生可能エネルギーの導入拡大が進む一方で、系統混雑や出力制御注2の発生が課題となっている。これを受け、電力需給を調整して安定供給を支える系統用蓄電池への期待が急速に高まっている。また、容量市場や需給調整市場の整備が進んだことで、蓄電池を活用した電力ビジネスの収益機会が拡大している。


注1:系統用蓄電所:電力系統(発電所、送電線、変電所を結ぶネットワーク)に直接接続し、電力の需給調整を行うための大規模な蓄電施設。
注2:出力制御:電力の供給量が需要を上回る場合に、電力系統の安定を保つために発電設備の出力を一時的に抑制すること。

参考サイト

キグナス石油株式会社 プレスリリース 2026年4月10日、「系統用蓄電池事業を推進する合弁会社 「M&K Energy」の設立について」

人気記事トップ10

人気記事ランキングをもっと見る
インプレスSmartGridニューズレター

定期購読は終了いたしました