伸銅品のCFP算定基盤を構築、三菱マテリアル

インプレスSmartGridニューズレター編集部

2026年6月2日 (火曜) 17:39

伸銅品のCFPを可視化するデータ基盤を構築

 三菱マテリアル株式会社(以下、三菱マテリアル)は、伸銅品事業のカーボンフットプリント(CFP)注1を可視化するためのデータ基盤を構築した(図1)。また、同基盤を中核としたCFP算定・検証の仕組みについて、第三者機関による認証を取得した。これらにより、高い信頼性を確保しながら、CFPを効率的かつ継続的に算定するための体制を構築したとする。2026年6月2日に発表した。

図1  三菱マテリアルが構築した「CFPデジタルプラットフォーム」の概要

出所 三菱マテリアル株式会社 ニュースリリース 2026年6月2日、「伸銅品事業におけるCFPデジタルプラットフォームの構築およびCFP算定体制に関する第三者認証の取得」

CFP算定の信頼性確保・効率化

 三菱マテリアルが構築したデータ基盤「CFPデジタルプラットフォーム」は、伸銅品事業の主要製品のCFPを算定・可視化するためのもの(図2)。対象とするのは、大阪製作所で製造される型銅や条、板と、若松製作所で製造される条の一部。

図2  基盤および第三者認証の対象とする型銅や条、板

出所 三菱マテリアル株式会社 ニュースリリース 2026年6月2日、「伸銅品事業におけるCFPデジタルプラットフォームの構築およびCFP算定体制に関する第三者認証の取得」
 

 具体的には、生産量や原材料投入量、電力使用量、燃料使用量などのデータを取り込み、基礎データに加工する。そのデータをもとにCFPを計算し、製品ごとのCFPやCFPの内訳を可視化する。

 同基盤を中核としたCFP算定体制は、一般社団法人サステナブル経営推進機構(以下、SuMPO)が提供する「SuMPO/第三者認証型カーボンフットプリント包括算定制度注2」の認証を受けている。

 同制度は、企業が構築・運用するCFP算定・検証の仕組みについて、SuMPOが第三者として国際規格「ISO 14040」「ISO 14044」に基づく妥当性を認証するもの。伸銅品でCFP算定体制に関する第三者機関による認証を取得したのは国内初だという。
 
 2026年度中に同基盤と第三者認証の対象を拡大する予定である。

 三菱マテリアルの事業環境として、近年、自動車や電機・電子分野などの主要顧客に対し、信頼性の高いCFP情報を提供することが重要になりつつある。一方で、伸銅品事業は多品種・多工程のため、製品CFPの算定にあたってデータの管理や算定プロセスの標準化、継続的な運用体制の構築が課題になっていた。こうした外部環境の変化と事業特性を踏まえ、CFPデジタルプラットフォームを構築した。


注1:カーボンフットプリント(CFP):Carbon Footprint of Products。製品やサービスのライフサイクルを通じて排出されるGHGを定量化した指標。
注2:SuMPO/第三者認証型カーボンフットプリント包括算定制度:企業が構築・運用するCFP算定・検証の仕組みについて、一般社団法人サステナブル経営推進機構(SuMPO)が第三者として国際規格に基づく妥当性を認証する制度。

参考サイト

三菱マテリアル株式会社 ニュースリリース 2026年6月2日、「伸銅品事業におけるCFPデジタルプラットフォームの構築およびCFP算定体制に関する第三者認証の取得」
 

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