[ニュース]

経産省、「ネガワット取引に関するガイドライン」を改定

2016/09/01
(木)
SmartGridニューズレター編集部

2016年9月1日、経済産業省(以下:経産省)は、「ネガワット取引に関するガイドライン」を改定したことを公表した。

経済産業省では、2017年度中に予定されているネガワット取引市場の創設に向けて、「ネガワット取引に関するガイドライン」を2015年3月に策定している。

「ネガワット取引に関するガイドライン」については、需要家が節電した電力量(ネガワット)に対し電力会社が対価を支払う「ネガワット取引」に関するガイドラインであり、ネガワット取引の普及に向け、ネガワットの量の評価方法など、取引の実務において重要となる事項について指針を示したものとなる。

改定の経緯及び内容について
ネガワット取引市場の創設に向け、2016年4月に有識者及び事業者から成る「ネガワットワーキンググループ」(以下:ネガワットWG)を設置し、ガイドラインの改定案を検討した。2016年5月に開始したパブリックコメントを経て今回の改定に至るものとなる。
ガイドラインの改定では、電力会社とネガワット事業者との間の取引における基本的なルールをガイドラインに追加する等の変更をおこなっている。

<主な改定ポイント>

  • ベースラインの設定方法
    市場でのネガワット取引を想定して、ネガワットの量の評価の基準となるベースラインの設定方法を変更。
     
  • ネガワット調整金
    供給力調達のための費用を負担する小売事業者と、ネガワット取引に基づいてその供給力の一部を譲り受けるネガワット事業者との間での利益調整を行うため、 ネガワット調整金についての規定を追加。

詳細については「ネガワット取引に関するガイドラインPDF」(改定:2016年9月1日)を参照。


※ 多数の需要家による節電電力量を束ね、電力会社と取引を行う者。ネガワットアグリゲーターとも呼ばれる。

■リンク
経産省

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