日立エルジーデータストレージは2017年1月17日、人検知センサー「HLS-LFOM1」の一般向け販売を3月から開始すると発表した。業務用途向けに業者に販売していたものを一般にも販売する。このセンサーは近赤外線レーザーを広範囲に照射し、反射光をCCDイメージセンサーで受光し、受光までにかかった時間を画素ごとに計算することで、人や物体の形を3次元で捉える。
図 人検知センサー「HLS-LFOM1」
出所 日立エルジーデータストレージ
捉えたデータは距離によって色分けした点画のようなイメージで画像表示できる。1秒間に10~30フレームを捉えることが可能で、人の動きを検出して追跡することもできる。例えば店舗に設置すれば、来店客がどの棚に手を伸ばしたのかということまで検知できる。
図 「HLS-LFOM1」で、立っている人物の位置を検知した結果を画像化したもの
出所 日立エルジーデータストレージ
日立製作所の研究開発グループと共同開発した骨格検知機能を搭載しており、体の動きを高い精度で捉えることが可能。工場などの作業現場で、作業員の動作を分析し逸脱行為を発見する用途での利用例もあるという。
HLS-LFOM1は単独で動作するので、別途PCなどを用意する必要はない。Ethernet端子を備えており、検知した座標データをLAN経由でサーバーなどに送信できる。また、このEthernet端子はPoE(Power over Ethernet)に対応しており、この端子からの受電でセンサー本体を動作させることが可能。
本体の外形寸法は138×69×69mm。重量は540g。検知可能な範囲は距離にして10m、水平方向76度、垂直方向60度。センサー本体にソフトウェア開発(SDK)と各種サンプルコードが付属する。
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日立エルジーデータストレージ