米Sprint社は2017年5月16日、LTE Cat 1のサービスを全米で提供するために準備を進めていると明らかにした。作業は2017年7月末までに完了し、それからサービス提供となる模様。さらに同社は2018年の中頃にはLTE Cat M1のサービス提供に向けて準備を始めること、その後にはNB-IoTについても準備を開始する予定を明かした。
Sprint社のIoT Business UnitでGeneral Managerを務めるMohamad Nasser氏は、「IoTはこれからのSprint社のビジネスを支える3つの柱の1つだ。これまでもIoTに関しては、人も、資金も投入して準備を進めてきた。IoT端末のよる通信の需要が爆発的に増える前に、確実に通信サービスを提供するためだ。膨大な量のIoT端末がSprint社のネットワークで通信を始めれば、莫大な利益を得られるだろう」と語った。
図 Sprint社のIoT Business UnitでGeneral Managerを務めるMohamad Nasser氏
出所 Sprint社
Sprint社は、LTE Cat 1について、少ない電力で通信でき、自動車への情報送信や、産業機器の通信に向くとしている。そして、Cat M1とNB-IoTについては、通信速度は極端に遅いが、ごくわずかな電力で通信できるので、産業用途のセンサーやウェアラブルデバイスに向くと、それぞれの用途を使い分ける方針を示している。
またSprint社はLTE Cat 1について、長い期間に渡って使え、将来に渡って確実にサポートを受けられる通信方式だと説明している。同社は今後もIoT関連サービスの研究開発に力を入れていくとしている。
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