東京電力フュエル&パワー(東電F&P)は2017年7月26日、同社が運営する「横浜火力発電所」(神奈川県横浜市鶴見区)の改良工事が一部完了したと発表した。現在、横浜火力発電所稼働しているのはLNGガスタービンコンバインドサイクルの7号系列と8号系列。今回はそのうち、7号系列の第3軸のガスタービンと蒸気タービンの取替工事が完了した。7号系列と8号系列には、ガスタービンと蒸気タービンをセットにした「軸」が4組ずつ、合計8組設置してある。今回の工事で全8軸のうち7軸の取替工事が完了した。
図 横浜火力発電所の全景
出所 東京電力フュエル&パワー
東京電力フュエル&パワーによると、今回の工事で7号系列の第3軸の発電効率が54.1%から55.8%に向上し、定格出力は350MW(35万kW)から377MW(37万7000kW)まで上がるという。すでに工事が完了しているほかの6軸も同じように発電効率が改善し、定格出力が350MWから377MWに上昇している。
横浜火力発電所の改良工事は、2015年7月に7号系列の第2軸の交換から開始し、およそ2年で合計7軸の取替工事が完了した。あとは8号系列の第2軸を残すのみだ。この工事は2017年12月に完了する予定。すべての軸の取替工事が完了したら、7号系列と8号系列それぞれの合計出力は1400MW(140万kW)から1508MW(150万8000kW)に上昇する。その結果、年間で燃料費をおよそ10億円、CO2排出量をおよそ3万トン削減できる見通しだという。
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東京電力フュエル&パワー