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東電F&Pと中部電力、火力発電事業の統合時期とスケジュールで合意―統合時期は2019年4月

2018/02/28
(水)
インプレスSmartGridニューズレター編集部

東京電力フュエル&パワー(東電F&P)と中部電力は、火力発電事業のJERAへの統合について、詳細なスケジュールで合意したと発表した。

東京電力フュエル&パワー(東電F&P)と中部電力は2018年2月27日、かねてから協議していた火力発電事業のJERAへの統合について、詳細なスケジュールで合意したと発表した。予定通りに進めば、2019年4月に統合が完了する。

JERAは、2015年4月に東電F&Pと中部電力が折半出資で設立した企業。これまでに東電F&Pと中部電力から、燃料の調達、輸送事業と、火力発電所の新設、リプレースの事業、海外事業を受け継いでいる。2017年3月には両社が持つ火力発電所と、LNG基地、そして子会社をJERAに統合することで合意しており(参考記事)、対象となる資産や負債の査定・価値評価を進めていた。価値評価が完了した後は両社が協議し、JERAへの統合までのスケジュールを調整した。

図 すでにJERAに統合した事業(左)と、これから統合を進める事業(右)

図 すでにJERAに統合した事業(左)と、これから統合を進める事業(右)

出所 東京電力フュエル&パワー

統合の対象は東電F&Pと中部電力が持つ火力発電所、LNG基地、子会社、関連会社。火力発電所は両社が持つものすべて、合計25カ所(東電F&Pが15カ所で、中部電力が10カ所)。統合後の25カ所の合計出力は約66.37GW(6637万kW)で、年間発電量合計は300.4TWh(3004億kWh)となる。いよいよ、日本最大の火力発電事業者が誕生する。

ほかにはLNG基地や子会社、関連会社を統合する。東電F&Pは現在、自前のLNG基地を2カ所、共同運営の基地を2カ所保有しており、中部電力は自前のLNG基地を3カ所、共同運営の基地を1カ所保有している。統合後の合計タンク容量は491万klで、年間の供給量合計は3534万トン。

統合する資産と負債のそれぞれの合計額は、東電F&Pが資産1兆2578億円、負債1兆97億円。中部電力が資産1兆1890億円で、負債6152億円(以上、すべて2019年4月1日における見込額)。

これから両社は、2018年5月にJERAへの吸収分割契約を締結し、2018年の株主総会で吸収分割契約の承認を得る(東電F&P、中部電力、JERA)。株主総会で承認を得られれば、2019年4月にJERAへの事業統合という流れになる。東電F&Pと中部電力は、JERAを国際的なエネルギー市場で競合他社と互角に戦えるエネルギー企業に成長させ、電力やガスなどのエネルギーを国際競争力のある価格で供給できる体制を作る意向を示している。


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