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日本エア・リキード、川崎市に水素ステーションを開設ー主要機器のパッケージ化で工期短縮

2018/04/04
(水)
インプレスSmartGridニューズレター編集部

日本エア・リキードは、神奈川県川崎市内に建設中だった水素ステーション「川崎水素ステーション」の営業を開始した。

日本エア・リキードは2018年3月30日、神奈川県川崎市内に建設中だった水素ステーション「川崎水素ステーション」の営業を開始した。2017年11月に建設を開始し、2018年4月の営業を目指していた(参考記事)。予定よりも早く、2018年3月中に営業開始となった。

図 営業を開始した「川崎水素ステーション」

図 営業を開始した「川崎水素ステーション」

出所 日本エア・リキード

川崎水素ステーションの所在地は、川崎市川崎区小島町。近隣には首都高速神奈川6号川崎線の「殿町」出入り口と、首都高速神奈川1号横羽線の「大師」出入り口がある。首都高利用者が便利に使える水素ステーションとなりそうだ。

建設工事では、圧縮機など水素ステーションを構成する主要機器を1つのパッケージに収めるエア・リキード独自の「標準パッケージ方式」を新たに採用し、工期短縮とコスト削減、設置面積減少を図った。

日本エア・リキードは、トヨタ自動車や本田技研工業など10社とともに、水素ステーション整備を目的とした新会社「日本水素ステーションネットワーク合同会社」を設立している(参考記事)。日本エア・リキードは今後、この会社の活動を通して、水素ステーション増設に貢献するとしている。

ちなみに、現時点で日本国内で稼働している水素ステーションの数はおよそ100カ所。日本政府は2017年12月に決定した「水素基本戦略」で、国内の水素ステーションの数を2020年には160カ所、2025年には320カ所、2030年には900カ所とする目標を掲げている。日本水素ステーションネットワークは、2021年度までの4年間でおよそ20カ所の水素ステーションを新たに建設することを目標としている。


■リンク
日本エア・リキード

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