東芝プラントシステムは2018年9月6日、H.I.S. SUPER電力が宮城県角田市(かくだし)で計画している発電所「H.I.S.角田バイオマスパーク発電所」の建設工事を受注したと発表した。この発電所は、大手旅行業者エイチ・アイ・エス(HIS)が2017年4月に計画を発表したもの(参考記事)。再生可能エネルギー事業を担当する子会社として設立していたH.I.S. SUPER電力が発電所の運営などを担当する。
図 H.I.S.角田バイオマスパーク発電所の完成予想図
出所 東芝プラントシステム
H.I.S.角田バイオマスパーク発電所には、出力9.789MW(9789kW)のディーゼルエンジン発電機を4台と、その排熱を利用して駆動する蒸気タービン(出力1.94MW:1940kW)を設置する予定。発電所の合計出力は約41.1MW(4万1100kW)となる。ディーゼルエンジン発電機の燃料にはパーム油を使う予定だ。
HISは年間発電量をおよそ350GWh(3億5000万kWh)と見込んでおり、発電した電力は再生可能エネルギーの固定価格買取制度を利用して全量を東北電力に売電する。売電単価は1kWhあたり24円(税別)。
東芝プラントシステムは、H.I.S.角田バイオマスパーク発電所の建設工事を2018年12月に開始する予定で、2020年3月竣工を目指すとしている。
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東芝プラントシステム