[特別レポート]

M2M/IoTとクラウドによる新ソリューション戦略

=アドバネットが新M2Mビジネスを展開=
2015/02/13
(金)
三橋昭和 テクニカルエディター/アドバイザリーエディター インプレスSmartGridニューズレター編集部

M2Mインテグレーションプラットフォーム

また、EurotechのM2Mソリューションのひとつである、集めたデータを分析/処理し、ビジネスアプリケーションなどに活用する側のM2Mインテグレーションプラットフォームとして「Everyware Cloud」(EC)が提供されている。

前述したように、センサーなどのデバイスデータを集約してクラウドに転送するためのサービスゲートウェイには、OSのほか、プログラミング・フレームワークをも統合した「Everyware Software Framework」(ESF)が実装されており、さまざまなアプリケーションに柔軟に対応できる開発環境を提供している。クラウドサービスとの通信には、M2Mアプリケーション向けに開発された、オーバーヘッドが小さく双方向通信可能な、オープンソースプロトコルであるMQTT(MQ Telemetry Transport)が使用されている。 

この MQTTは、センサーやデバイスなどにおける、低帯域で信頼性の低いネットワーク上での通信向けに設計された、M2MやIoTを実現するメッセージング・プロトコルである。センサーやデバイスなどの少ないリソースでも軽量かつ効率的な通信が可能であるため、最近、特に注目されているプロトコルであり、1999年にIBM と Eurotechによって共同開発された。

図5に示す、クラウドサービスとそのアクセス環境を提供する「Everyware Cloud」(EC)は、集められたデータをさまざまなビジネスアプリケーション、あるいは各種のアクションにつなげるために最適化されており、メンテナンス用のコンソールによるアクセス、および標準のインタフェースである、HTTPとREST API※1によってアクセスすることが可能となっている。

図5:M2MインテグレーションプラットフォームとEveryware Cloudの位置づけ


※1
HTTP:Hyper Text Transfer Protocol、Webサーバとブラウザ(クライアント)の間で、 HTMLで書かれた文書などの情報・コンテンツをやりとりする場合に使われる通信プロトコル
REST API:ある特定のURLにHTTPでアクセスすると、XMLで記述されたメッセージが送信されてくるようなシステムや、呼び出しインタフェースのこと

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