国産SAFのサプライチェーン構築へ、JR東海リテイリング・プラスが廃食用油を供給

インプレスSmartGridニューズレター編集部

2026年3月31日 (火曜) 16:55

食品工場の廃食用油をSAFに活用

 株式会社JR東海リテイリング・プラス(以下、JR-PLUS)、日揮ホールディングス株式会社(以下、日揮HD)、株式会社レボインターナショナル(以下、レボインターナショナル)、合同会社SAFFAIRE SKY ENERGY(以下、SAFFAIRE SKY ENERGY)の4社は、JR-PLUSの食品工場から排出される使用済み食用油(以下、廃食用油)を、国産のSAF(持続可能な航空燃料)注1の原料として供給する連携について基本合意書を締結した。2026年4月より、JR-PLUSの全食品工場で廃食用油を国産SAFに再利用する。2026年3月31日に発表した。

図1 JR-PLUS 食品工場からの廃食用油回収の様子

出所 日揮ホールディングス株式会社 ニュース 2026年3月31日、「JR東海リテイリング・プラス食品工場の廃食用油を国産SAFの原料として提供」

年間150トンのCO2削減へ

 今回の合意に基づき、東京・名古屋・大阪地区にあるJR-PLUSの食品工場で排出される廃食用油を、国産SAFの原料として活用する。同社はこれまで、廃食用油を飼料や肥料へ再利用してきたが、2026年4月からは全ての食品工場でSAF向けの供給を開始する。年間約6万kgの廃食用油を提供し、それをもとに年間最大約5.5万リットルのSAFを生産する見込み。これにより、年間150トンのCO2排出量を削減するという。

図2 JR-PLUS 食品工場の外観

出所 日揮ホールディングス株式会社 ニュース 2026年3月31日、「JR東海リテイリング・プラス食品工場の廃食用油を国産SAFの原料として提供」

 レボインターナショナルが各工場からの廃食用油の収集を担い、SAFFAIRE SKY ENERGYへ引き渡す。SAFFAIRE SKY ENERGYは、大阪府堺市に位置する国内初の大規模生産プラントで、引き取った廃食用油を原料にSAFを製造する。日揮HDは、この一連のサプライチェーン構築を管理する。

 SAFFAIRE SKY ENERGYが運営する堺市のプラントは、2024年12月に建設が完了し、2025年4月から供給を開始している。同事業は国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成事業にも採択されており、国内で発生する廃食用油のみを原料とした年間約3万キロリットルのSAF供給を目指している。


注1:SAF(Sustainable Aviation Fuel):廃食用油や動植物油脂、木質バイオマスなどを原料とする持続可能な航空燃料。従来の原油から精製される航空燃料と混ぜて使用され、ライフサイクル全体でのCO2排出量を大幅に削減できる。

参考サイト

日揮ホールディングス株式会社 ニュース 2026年3月31日、「JR東海リテイリング・プラス食品工場の廃食用油を国産SAFの原料として提供」

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