東邦ガス、「みなとアクルス エコ・ステーション」を竣工

インプレスSmartGridニューズレター編集部

2016年4月19日 0:00

2016年4月19日、東邦ガス株式会社(以下:東邦ガス、名古屋市熱田区、代表取締役社長:安井 香一)は、港明用地再開発の一環として2015年8月から、みなとアクルス(愛知県名古屋市港区)内で建設を進めていた「みなとアクルス エコ・ステーション」が竣工したことを発表した。2016年5月上旬から本格的に運用を開始する。
 図 「みなとアクルス エコ・ステーション」完成図

同ステーションは、東邦ガスとして3ヶ所所目となる市販の燃料電池自動車への充填が可能な商用水素ステーションと、大型トラックへの充填にも適した大流量対応の天然ガススタンド、地域のタクシーの充填拠点となるエルピーガススタンドを併設している。天然ガスやエルピーガスのスタンドと同時・同敷地に水素ステーションを新設する事例は日本初(同社発表)となる。

施設内の水素ステーションは、2016年4月下旬に先行して運用開始を予定される。同ステーションの水素は、2016年3月に完成した東邦ガス技術研究所(愛知県東海市)構内の「水素サプライセンター」から供給される。「水素サプライセンター」は水素集中製造設備で、都市ガスを原料に水素を製造し、オフサイト方式である日進水素ステーションや「みなとアクルス エコ・ステーション」へ水素を供給する。
水素ステーションの建設にあたっては、経済産業省の「水素供給設備整備事業費補助金」と愛知県の「愛知県水素ステーション整備費補助金」、天然ガススタンドの建設にあたっては、環境省の「低炭素価値向上に向けた二酸化炭素排出抑制対策事業費補助金」が活用された。

水素ステーション(エコ・ステーション内)仕様

所在地 愛知県名古屋市港区金川町101
(再開発に伴い住所変更可能性あり)
敷地面積 約5,000m2(エコ・ステーション全体)
水素供給方式 オフサイト方式
供給能力 300Nm3/h(約30kg/h)
充填圧力 70MPa(約700気圧)
充填時間 3分間程度/台
主要構成機器 圧縮機、蓄圧器、冷凍機、ディスペンサ

 


※ 水素ステーション内に水素製造設備を持たず、他箇所で製造した水素を搬送する方式。

■リンク
東邦ガス

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