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ハンファQセルズジャパン、初期の出力低下を抑えた住宅用太陽電池モジュールを発表

2017/01/25
(水)
SmartGridニューズレター編集部

ハンファQセルズジャパンは、住宅用太陽電池モジュールの新製品3機種を発表した。

ハンファQセルズジャパンは2017年1月25日、住宅用太陽電池モジュールの新製品3機種を発表した。すべて単結晶型の太陽電池セルを組み込んだもので、60セルを組み込んだ「Q.PEAK-G4.1」と、48セルを組み込んだ「Q.PEAK S-G4.1」を2月から発売する。さらに、フレームや裏面に貼るバックシートを黒色とし、景観に配慮したモデル「Q.PEAK BLK-G4.1」も受注生産で販売する。

図 左から60セルの「Q.PEAK-G4.1」、48セルの「Q.PEAK S-G4.1」、60セルで本体色を黒にした「Q.PEAK BLK-G4.1」

図 左から60セルの「Q.PEAK-G4.1」、48セルの「Q.PEAK S-G4.1」、60セルで本体色を黒にした「Q.PEAK BLK-G4.1」

出所 ハンファQセルズジャパン

今回の新製品の特徴は、太陽光発電モジュール使用開始時に発生する出力低下現象を抑える技術を採用したこと。ハンファQセルズはこの現象が発生する原因として、太陽電池セルのシリコン層に添加する物質にあるとしている。この物質が活性化すると、電子を引き寄せてしまい、電流がスムーズに流れなくなる。

そこで今回の新製品では、シリコン層に添加する物質を不活性化した。この物質が活性化しなければ電子を引き寄せることがなくなり、電気がスムーズに流れ、使用開始当初から、安定した性能を発揮できるとしている。

図 添加物を不活性化しておくことで、電子の流れを妨げないようにする

図 添加物を不活性化しておくことで、電子の流れを妨げないようにする

出所 ハンファQセルズジャパン

基本的な仕様は以下の通り、60セルの「Q.PEAK-G4.1」は、最大出力が300Wで、モジュール変換効率が18%。外形寸法は1000×1670×32mmで、本体重量は18.8kg。48セルの「Q.PEAK S-G4.1」は、最大出力が240Wで、モジュール変換効率が17.8%。外形寸法は1000×1348×32mmで、本体重量は15kg。60セルで本体色を黒とした「Q.PEAK BLK-G4.1」は、最大出力が290Wで、モジュール変換効率は17.4%。外形寸法と重量は「Q.PEAK-G4.1」と変わらない。


■リンク
ハンファQセルズジャパン

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