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東芝、住宅用太陽電池モジュール3シリーズ4製品を発売

2016/09/16
(金)
SmartGridニューズレター編集部

2016年9月16日、株式会社東芝(以下:東芝、東京都港区、代表執行役社長:綱川 智)は、太陽電池モジュールの新製品として「Sシリーズ」345Wモデル・253Wモデル、「Jシリーズ」240Wモデル、「GXシリーズ」255Wモデルの3シリーズ4製品を2016年10月11日から順次販売することを発表した。※1

最上位機種「Sシリーズ」では、世界最高の最大モジュール変換効率21.2%※2を実現した345Wモデルと、最大モジュール変換効率20.3%の253Wモデルを新製品として投入する。同シリーズは高い変換効率に加え、サイズが異なる253Wモデルと345Wモデルを組み合せることで、アレイサイズ※3の調整が可能であるため、従来では配置することができていなかった空いているスペースにパネルを設置することができる。また、モジュールを縦置き設置できるため、限られた屋根面にも効率良く積載できる。

Jシリーズ」の新製品は、PERC構造※4と高効率単結晶セル※5の採用により、最大モジュール変換効率18.5%、出力240Wの高効率、高出力を実現した。

GXシリーズ」は、今回新たにラインアップに追加された機種となる。高効率多結晶セルを採用することで、価格を抑えながらも、最大モジュール変換効率15.6%、出力255Wを実現する。

新製品のモジュール保証(出力・機器)期間については、Sシリーズ、Jシリーズで、従来の10年から25年に延長された。また、GXシリーズの出力保証期間を従来の10年から20年に延長されている。


※1 「Sシリーズ253W太陽電池モジュール」「Jシリーズ240W太陽電池モジュ―ル」「GXシリーズ255W太陽電池モジュール」は2016年10月11日、「Sシリーズ345W太陽電池モジュール」は2016年11月中旬に発売予定。

※2 2016年9月1日時点。東芝調べ。

※3 アレイサイズ:複数枚の太陽電池モジュールを結線し、架台等に設置した太陽電池群(アレイ)の面積。

※4 PERC(Passivated Emitter and Rear Cell):キャリア(電子の正孔)の再結合による発電ロスを抑えるために、セルの表面にだけ形成していた特殊な膜(パッシベーション膜)を裏面に形成し出力を向上させる技術。

※5 高効率単結晶セル:送電時の発電損失を抑える電極形状を採用し、変換効率を向上した単結晶太陽電池セル。

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東芝

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