トヨタ自動車は2017年3月31日、同社が開発したハイブリッドボートを東京都に無償貸与すると発表した。東京都は東京港内でハイブリッドボートを運用する実証実験を実施する。実証実験では、東京港内のふ頭などの整備や、2020年東京オリンピック・パラリンピックの海上を関係者が視察する際などに利用するとしている。
図 トヨタ自動車が開発したハイブリッドボート
出所 トヨタ自動車
トヨタ自動車が東京都に無償貸与したハイブリッドボートは、トヨタ自動車が製造販売しているプレジャーボートを基に、動力をハイブリッドシステムに転換した「PONAM-28V」。排気量2982cc、最大出力191kWのディーゼルエンジンと、最大出力36kWのモーターを組み合わせたハイブリッドシステムだ。蓄電池はリチウムイオン蓄電池を搭載しており、蓄電容量は11kWh。
東京都は運航によって得たデータをトヨタ自動車に提供する。トヨタ自動車はそのデータを検証し、ハイブリッドシステムの能力を確認し、改善すべき点を洗い出し、さらに便利に使えるハイブリッドボートの開発につなげる考えだ。
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