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トヨタ、燃料電池バス2台を東京都交通局に納入へ

2016/10/21
(金)
SmartGridニューズレター編集部

トヨタ自動車は、同社が開発した燃料電池バス「トヨタFCバス」をトヨタブランドで販売すると発表した。

トヨタ自動車は2016年10月21日、同社が開発した燃料電池バス「トヨタFCバス」をトヨタブランドで販売すると発表した。2017年初めから販売予定。東京都交通局がこのバスを2台導入し、路線バスとして運行する予定。

図 トヨタ自動車が発売するトヨタFCバス

図 トヨタ自動車が発売するトヨタFCバス

出所 トヨタ自動車

トヨタ自動車は日野自動車と共同で燃料電池バスの開発を進めてきた経験を持つ。今回発売するトヨタFCバスはその経験を生かしてトヨタ自動車が単独で開発したもの。同社の燃料電池自動車「MIRAI」が搭載する燃料電池スタックや高圧水素タンク、ハイブリッド駆動の技術を採用した。

燃料電池スタックは固体高分子形で、最大出力が114kWのものを2つ搭載する。水素を1回フル充填すると、200km以上の連続走行が可能。燃料電池のほかに電力源としてニッケル水素充電池を備える。駆動用モーターは最大出力が113kWのものを2つ。

最大出力9kW、容量235kWhの電源としても利用できる。災害時などに避難所に停車させて、家電製品に電力を供給するなどの用途が考えられる。

トヨタ自動車は、2018年も燃料電池バスの新車種を発売する。さらに、2020年までに東京都を中心に100台以上の燃料電池バスを納車することを予定している。


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トヨタ自動車

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