中部電力とインターネットイニシアティブは2018年2月6日、家庭向けIoTサービスを開発、提供する新会社を設立すると発表した。設立時期は2018年4月で、資本金は1億円、本社所在地は東京都千代田区となる予定。
両社とも新会社の事業展開については、今後具体的に検討を進めるとしているが、どのようなサービスを提供する予定であるかを示す図を公開している。この図を見ると住宅内の環境を外出先からスマートフォンで確認可能とするサービスなどを計画していることが分かる。
図 両社が公開している図。新会社で提供を予定しているサービスの形が分かる
出所 インターネットイニシアティブ
図を見ると、ゲートウェイに温湿度センサーや扉の開け閉めを検知するモーションセンサーを無線で接続し、センサーデータをインターネット上のサーバーに送信するようだ。さらにゲートウェイは住宅のスマートメーターとも無線で接続するとしている。これはスマートメーターの「Bルート」を利用して、電力消費量を把握する仕掛けだ。また、Webカメラをゲートウェイにケーブルで接続している様子が見える。住宅内の様子を外出先からいつでも確認できるようにするサービスを提供すると考えられる。
さらに、「家電コントローラー」というものが見える。エアコン、照明、テレビを制御するものであるようだ。つまり、無線LAN通信機能を持つ学習リモコンで、赤外線リモコンで操作できる多様なメーカーの家電製品を外出先からでも操作可能にするということだろう。
事業展開をこれから具体的に検討するという段階で公開した図であることを考えると、この図が示す通りのサービスを提供できない可能性もあるが、それ以上のサービスを提供するプランを隠し玉として持っている可能性もある。続いての発表を期待しながら待ちたいところだ。