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Aston Martinが電気自動車の生産拠点を南ウェールズに建設、量産開始は2019年後半の予定

2018/09/12
(水)
インプレスSmartGridニューズレター編集部

イギリスAston Martinは、南ウェールズのセント・アサン(St Athan)に電気自動車(EV)の生産拠点を建設していることを明らかにした。

イギリスAston Martinは2018年9月11日(グリニッジ標準時)、南ウェールズのセント・アサン(St Athan)に電気自動車(EV)の生産拠点を建設していることを明らかにした。この土地は元々イギリス空軍基地跡地であり、2017年4月にイギリス国防省から引き渡しを受けていたものだ。

図 セント・アサンに建設中のEV生産拠点の完成イメージ

図 セント・アサンに建設中のEV生産拠点の完成イメージ

出所 Aston Martin

この拠点で最初に生産する車両は、Aston Martinとして初めてのEVである「Rapide E」となる。Rapide Eは2015年10月に発表したコンセプトモデル「Rapid E Concept」を基にした車両で、2017年6月に155台限定で生産・販売することを明らかにしている(参考記事)。その後は高級EVブランド「Lagonda」シリーズを生産する予定だ(参考記事)。

セント・アサンのEV生産拠点は現在、生産設備の設置・整備を進めているところで、その作業は最終段階に入っているという。そしてAston Martinはこの拠点の建設に5000万ポンド(72億5000万円:1ポンド=145円で換算)を投資しているという。

またAston Martinは9月12日、同社初のEV「Rapide E」の一部仕様を公開した。この車両はイギリスWilliams Advanced Engineeringの協力を得て開発している。同社はF1のWilliamsチームを運営するWilliams Grand Prix Engineering社の関連会社であり、電気自動車だけが参加するレース「Formula E」の各チームに蓄電池を供給している。

図 Aston Martinは「Rapide E」の左前輪部の写真だけを公開した

図 Aston Martinは「Rapide E」の左前輪部の写真だけを公開した

出所 Aston Martin

Rapide Eの電源はリチウムイオン蓄電池。「18650型」の円筒形電池を5600本搭載し、合計の蓄電容量は65kWhとなる。蓄電池は車体前部のエンジンやギアボックスを配置する場所と、車体後部の燃料タンクを置く場所に並べる。満充電状態からの航続距離は燃費試験法の世界標準であるWLTP(Worldwide harmonized Light vehicles Test Procedure)で200マイル(約322km)以上になる。

モーターは後輪の車軸に2台搭載し、最大出力610PS、最大トルク950Nmの性能を発揮する。停車状態から時速60マイル(約97km)まで4秒以下で加速するという。Rapide Eの基となった「Rapide S」は排気量6000ccのV12エンジンを搭載し、最大出力560PS、最大トルク630Nm。停車状態から時速60マイルまで4.4秒で加速する。Rapide Eは基となったガソリンエンジン車を性能で超えることになる。Rapide Eの顧客への納車は2019年第4四半期から始まる予定だ。


■リンク
Aston Martin(セント・アサン)
Aston Martin(Rapide E)

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