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パナソニック、「ビーコンによる所在管理・動線分析お試しキット」2タイプを発売

2015/07/24
(金)

2015年7月24日、パナソニック ソリューションテクノロジー株式会社(以下:パナソニック ソリューションテクノロジー、東京都港区、代表取締役社長:小河 寿)は、「ビーコンによる所在管理・動線分析お試しキット」2タイプを発売開始したことを発表した。
 図1 製品概要

同社は、センサー・データ処理・クラウドインテグレーションといった各技術を融合し、データ収集・蓄積から自動分析まで組み合わせたM2M/IoTのトータルソリューションとして、軽量・コンパクトなビーコンを発信機として用いた所在管理・動線分析を提案している。こうした活動の中で、「適切な課題解決手段であるか確信できない」「実際に試してみないと効果がイメージできない」というユーザーの不安が所在管理・動線分析導入の障壁となっていることが浮き彫りとなって来ていた。

そこで同社は、所在管理・動線分析の本格導入前に当該機能を手軽に体感できる「お試しキット」の開発に至った。同商品は、必要な機材一式をパッケージにして1カ月間レンタルし、位置情報のリアルタイム表示や1日分の動線の積分が確認できる自動分析レポート※1をクラウド経由で提供する。フリーアドレス・オフィスにおける在席管理や大型店舗における動線分析などで積み上げた実用性の高い機能・ノウハウが組み込まれており、本格導入時と同等の基本機能を利用範囲・期間限定で体感することが可能となる。

主な特徴

  1. 省スペース・簡単設置・低コストで所在管理・動線分析を手軽に体感
    所在管理・動線分析の目的別に必要な機材をオールインワンパッケージにした2つのタイプのお試しキットが用意される。いずれのタイプも、Bluetooth Low Energy(省電力無線技術)を搭載し、軽量・コンパクト(直径約2.5cm、重さ約10g以下)なボタン電池タイプのビーコンを発信機として使用することで、人が身に付けたり、建屋の柱や什器、搬送機などにも場所をとらずに自由に取り付けることができる。 お試しキットに同梱されているマニュアルに沿って、ユーザー自身で機器を設置し、パソコンで所定のサイトにアクセスするだけで準備が完了する。ビーコンの位置情報は、同社のクラウド環境にあるサーバで収集・蓄積・分析され、リアルタイム表示・自動分析レポート※1の形式で提供される。
     
  2. ヒト・モノの位置情報をリアルタイムで表示
    タイプAでは、建屋内最大5カ所に設置した受信機で、ヒトやモノに取り付けられた16個のビーコンの電波を受信し、クラウドで位置情報を収集・蓄積、リアルタイムで一覧表示する。一例としては、一部のエリア・対象に限定し、オフィスでの従業員の出勤状況や会議室の稼働状況、工場・倉庫での搬送機・荷物の所在の見える化が可能となり、所在管理の導入効果のイメージを具体化するための一助となる。
     
  3. 1日分の動線の積分を自動で分析
    タイプBでは、ヒトが携帯する、あるいはモノに取り付けられた3台のスマートフォンで、建屋内に設置された16個のビーコンの電波を受信。クラウドで位置情報を収集・蓄積・分析し、リアルタイムでの位置情報の表示※2や1日分の動線の積分の自動分析結果を提供する。一例としては、一部の店舗や工場での従業員・来店客・作業員などの動線の見える化が可能となる。

 図2 お試しキットに含まれている機材・サービス


※1 自動分析レポートは、タイプBのみ対象

※2 タイプBのリアルタイム表示はメッシュ画面での表示となる

■リンク
パナソニック ソリューションテクノロジー

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