4.導入後のエネルギーコストをKEMSでさらに削減
4.導入後のエネルギーコストをKEMSでさらに削減
〔1〕 KEMSによる「エネルギー利用方法のチューニング」
Kenesでは、ユーティリティサービスに省エネ・運用のトータルサポートを行うKEMS(Kenes Energy Management System)を組み合わせて、設備導入後のエネルギーコストをさらに削減させることで、ライフサイクルコストの最小化を図っている。 このため、「エネルギー利用方法のチューニング」ということが、同社サービスのポイントのひとつにもなっている(図4)。
〔2〕3種の基本運用プランと特徴
Kenesユーティリティサービスは、次のような3種の運用・保守管理のプランを基本として顧客ニーズにあったサービスを提供している(図5)。
- ベーシック・プラン:熱源設備・受変電設備・遠隔監視(故障警報のみ)を設計・施工・所有し、定期点検を実施。
- スタンダード・プラン:熱源設備・受変電設備・遠隔監視(BEMS)を設計・施工・所有し、定期点検を実施。
- プレミアム・プラン:熱源設備・受変電設備・遠隔監視(BEMS)を設計・施工・所有し、フルメンテナンスによる完全保守。
設備については、基本的にすべて同社の保有となっている。 以上、2016年に規制緩和が行われる電力の小売市場の全面自由化を目前に控え、新しいビジネスモデルの例として「関電エネルギーソリューション」(Kenes)を取り上げて、その誕生から今日までを解説してきた。新電力「Kenes」が、新市場で大きく成功することを期待したい。(終わり)
◎取材協力

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田宮 久史(たみや ひさし)
株式会社関電エネルギーソリューション
営業本部 ユーティリティ営業部長
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小田 敏広(おだ としひろ)
株式会社関電エネルギーソリューション
総務部 広報グループ部長
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