「エリクソン・フォーラム 2026」レポート:AI時代の通信革命と日本の役割 ―エリクソンの技術戦略と国内エコシステム構築[4ページ目]
【2】 社会・産業インフラへと進化するモバイルネットワークと
日本の成長貢献

安東氏の講演では、日本におけるエリクソンの取り組みと、日本の産業界における通信インフラの大きな可能性が示された。
【1】日本の通信事業者との最新協業事例
エリクソンは、日本の通信事業者と各種の協業を展開しているが、その中から直近の公表事例3件が紹介された(図6)。
【事例1】ソフトバンク
三重県・鈴鹿サーキットで開催され、3日間でのべ31万人を動員したF1日本グランプリにおいて、5G SAとミリ波を活用し、5つのユースケースの同時実証に成功した注3。多数の来場者が集まる大規模イベントでは、スマートフォンの利用、キャッシュレス決済、通信映像、XR体験など、さまざまな用途で同時に高い品質が求められる。今回の実証では、用途ごとに必要な通信品質を安定的に提供し、高速な通信を実現した。安東氏は、今後の産業用途や社会インフラの運用にもつながる大きな成果と位置づけた。
【事例2】KDDI
AIによる上り通信の最適化のフィールドトライアルに成功した。AIが通信トラフィックの混雑を予測し、基地局の設定を自動で最適化する実証で、上りのトラフィックが増える中、AIによるネットワーク最適化がユーザー体験の向上に寄与しているとした。
【事例3】NTTドコモ
ネットワーク向けに、基地局の信号処理を担う最新世代の装置(RANコンピュートプラットフォーム)を提供。最新のチップを採用し、高性能と省電力を両立する。AIネイティブで、プログラム可能なネットワークインフラを提供することによって、通信品質と運用効率の向上を支援する。
図6 通信事業者各社とエリクソンの協業の例
出所 エリクソン・ジャパン株式会社「エリクソン・フォーラム 2026 メディア・セッション」より
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