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横須賀市、第一環境、水道スマートメーターの共同研究を公表

2015/10/21
(水)
SmartGridニューズレター編集部

2015年10月21日、横須賀市(市長:吉田 雄人)と第一環境株式会社(以下:第一環境、東京都港区、代表取締役社長:岡地 雄一)は、水道スマートメーターの共同研究実施に係る協定を締結し、横須賀市をフィールドとした水道スマートメーターの実証実験に取り組むことを公表した。

同実証実験では、スマートメーター用の通信規格である「Uバス」注1を採用した水道スマートメーターを新たに開発し、最新の無線通信技術である「Uバスエア」注2を搭載した無線機と組み合わせることにより、メーター指針値の一斉取得など検針の自動化に向けた技術を検証する。また、スマートメーターに詳細な水量データを記録できる機能を利用して、独居高齢者世帯向け見守りサービスなど新たなサービスの研究を行う(図参照)。
 図 共同研究の概要イメージ

Uバス式水道スマートメーターの開発と戸建住宅における多段中継無線通信の検証は、全国初の試みであり、水道スマートメーターの実験としては、全国最大規模となる。実証実験の概要は次の通り。

実証実験の概要

  1. 実験期間(予定):2016年4月~2019年3月
     
  2. 実験規模:約200世帯の一般住宅(戸建)に水道スマートメーターを設置
     
  3. 実験内容:メーター検針の自動化・水道使用量の「見える化」・独居高齢者世帯向け見守りサービス・漏水の早期発見・通知などスマートメーターの性能を活かした各種サービスの実現に向けた技術開発・検証
     
  4. 協定締結者(役割):第一環境株式会社(実験主体・技術開発)、横須賀市(フィールド提供)

▼注1、注2
「Uバス」「Uバスエア」:「Uバス」と「Uバスエア」は、都市ガス業界、LPガス業界、水道メーター業界が参加する「NPO法人テレメータリング推進協議会(JUTA)」において標準化されている有線並びに無線の通信規格である。「Uバスエア」はスマートメーター用無線国際標準規格 IEEE802.15.4g に準拠している。この技術は、主に都市ガス業界で実証実験が進んでいるが、地中に設置された水道メーターでこの技術を検証するのは、同実証実験が国内初の試みとなる。現在「Uバスエア」のWi-SUN認証に向けた調整が JUTAワーキンググループで行われいる。

■リンク
横須賀市
第一環境

 

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