[ニュース]

Texas Instrumentsのマイコン評価モジュールが、業界で初めてSIGFOX日本仕様の認証を取得

2016/11/14
(月)
SmartGridニューズレター編集部

日本テキサス・インスツルメンツは、同社が販売しているマイコン評価モジュールが、SIGFOX日本仕様の認証を取得したと発表した。

日本テキサス・インスツルメンツは2016年11月14日、同社が販売しているマイコン評価モジュール「CC1310 LaunchPad」が、SIGFOX日本仕様の認証を取得したと発表した。SIGFOX日本仕様の認証を得た機器は、これが初めてとなる。CC1310 LaunchPadの価格は29ドル。京セラコミュニケーションシステム(KCCS)は2017年2月から、SIGFOXサービスを始めることを明らかにしている。この評価モジュールは、KCCSが提供するサービスに対応する機器の開発に役立つものと言える。

図 CC1310 LaunchPad

図 CC1310 LaunchPad

出所 日本テキサス・インスツルメンツ

CC1310 LaunchPadは、920MHz帯の無線通信機能を搭載するマイクロコントローラ(マイコン)の評価用モジュール。ボードにはマイコンのほか、機能拡張ボードを取り付けるピンが40本付いている。このピンには、Texas Instrumentsの評価モジュールに向けた機能拡張ボード「BoosterPack」を取り付けることができる。BoosterPackには、センサーを搭載したものやカラー液晶を搭載したものなどがあり、その数は80種類以上にもなる。評価モジュールとBoosterPackを活用することで、製品化前の試作品(プロトタイプ)を短期間で作ることが可能になる。

搭載するマイコン「CC1310」はARMのCortex-M3プロセッサコアを搭載したもので、920MHz帯の通信機能のほか、プログラム格納用のフラッシュメモリを内蔵している。さらに、光センサーや温度センサーなど、各種センサーを制御するコントローラーを搭載している。

日本テキサス・インスツルメンツは、この評価モジュールで動作させるプログラムの開発ツールも提供している。統合開発環境(IDE:Integrated Development Environment)「Code Composer Studio」を利用することで、リアルタイムOS「TI-RTOS」で動作するプログラムを作成できる。Code Composer Studioには、各種デバイスドライバーなどが付属する。価格は298ドル。


■リンク
日本テキサス・インスツルメンツ

TOPに戻る
最新ニュース一覧

関連記事
新刊情報
5G NR(新無線方式)と5Gコアを徹底解説! 本書は2018年9月に出版された『5G教科書』の続編です。5G NR(新無線方式)や5GC(コア・ネットワーク)などの5G技術とネットワークの進化、5...
攻撃者視点によるハッキング体験! 本書は、IoT機器の開発者や品質保証の担当者が、攻撃者の視点に立ってセキュリティ検証を実践するための手法を、事例とともに詳細に解説したものです。実際のサンプル機器に...
本書は、ブロックチェーン技術の電力・エネルギー分野での応用に焦点を当て、その基本的な概念から、世界と日本の応用事例(実証も含む)、法規制や標準化、ビジネスモデルまで、他書では解説されていないアプリケー...