アメリカ・カリフォルニア州を事業エリアとする電力事業者California Independent System Operator(California ISO)の調べによると、5月13日(土)に、同社の電力系統を流れる電力のうち、再生可能エネルギーが占める比率が66.45%に達したことが分かった。そして、この数字には一般水力発電の分を算入していない。一般水力発電まで入れて計算すると、その比率は80.04%に達するという。
この記録を残したのは、5月13日の15時台。総電力量21.390GWh(2139万kWh)のうち、再生可能エネルギーによる電力が14.215GWh(1421万5000kWh)に達し、総電力量のうち再生可能エネルギーによる電力の比率が66.45%となった。そして、同時間帯の一般水力発電による電力量は2.906GWh(290万6000kWh)となった。この数字まで算入して再生可能エネルギーによる電力の比率を計算すると80.04%となる。
この日はよく晴れた日で、記録を残した15時台は、太陽光発電による電力量がこの日で最高の値となる8.558GWh(855万8000kWh)に達した。ほかの再生可能エネルギーによる電力量に大きな変化がないので、これが記録達成の主たる要因になったと考えられる。
そして、この日に達成した記録は近日中に更新されるとの見方が強い。これから夏を迎え、日射量が上がるからだ。そして、カリフォルニア州では大規模太陽光発電所(メガソーラー)の建設が続いている。これは、カリフォルニア州が法律で定めた目標が影響している。
図 「Topaz Solar Farm」。出力は550MW。カリフォルニア州ではこのような大規模な太陽光発電所がいくつも稼働している
出所 Berkshire Hathaway Energy
カリフォルニア州法では、2020年までに送電業者が送電する電力のうち33%を再生可能エネルギー由来の電力とすることを求めている。さらに、2050年までにはこの比率を50%まで上げる。しかし、そこまで待つことなく目標を達成してしまう可能性が高いと言えるだろう。
■リンク
California Independent System Operator
California Independent System Operator(数値データ)