[ニュース]

SORACOM、Google Cloud Platformとの連携機能を提供開始

2017/06/19
(月)
SmartGridニューズレター編集部

ソラコムは、IoT端末向け通信サービス「SORACOM」がGoogleのクラウドサービス「Google Cloud Platform」と連携すると発表した。

ソラコムは2017年6月15日、IoT端末向け通信サービス「SORACOM」がGoogleのクラウドサービス「Google Cloud Platform」と連携すると発表し、連携機能の提供を始めた。SORACOMの管理コンソールからの簡単な操作で、データをGoogle Cloud Platformに流すことが可能になった。

図 Google Cloud Platformとの連携には2種類の方法を用意する

図 Google Cloud Platformとの連携には2種類の方法を用意する

出所 ソラコム

連携の方法は2種類用意する。1つ目は、Googleが2017年5月に発表したばかりの「Google Cloud IoT Core」との連携だ(関連記事)。Google Cloud IoT Coreとは、「SORACOM Beam」を経由して接続する。SORACOM Beamは、接続先との認証や通信の暗号化、データのプロトコル変換などの機能と合わせて、データ転送機能を提供する。Google Cloud IoT Coreが要求するJWT(JSON Web Token)認証や、TLS(Transport Layer Security)で暗号化した上でのMQTT(MQ Telemetry Transport)通信に対応する。

2つ目は、「Google Cloud Pub/Sub」との連携。「SORACOM Funnel」を経由して接続する。SORACOM Funnelは、個々のパブリッククラウドに合わせた「アダプタ」を用意することで、パブリッククラウドとの容易な連携を可能にするサービスだ。今回は、Google Cloud Platformと連携するアダプタをソラコムが用意した。連携に必要な認証情報などをSORACOMのサーバーで保管する。データ送信時にSORACOM Funnelが自動的に認証することで、個々のIoT機器が認証情報を持つ必要がなくなる。

今回の連携により、SORACOMで集めたデータをGoogle Cloud Platformが提供する「Google Cloud Dataflow」「Google BigQuery」「Google Cloud Machine Learning Engine」などの大規模データ分析サービスで分析できるようになった。ソラコムは今後もクラウドを活用したIoTシステム構築の障壁を下げて、IoTシステムの導入を促進していくとしている。


■リンク
ソラコム

TOPに戻る

関連記事
新刊情報
5G NR(新無線方式)と5Gコアを徹底解説! 本書は2018年9月に出版された『5G教科書』の続編です。5G NR(新無線方式)や5GC(コア・ネットワーク)などの5G技術とネットワークの進化、5...
攻撃者視点によるハッキング体験! 本書は、IoT機器の開発者や品質保証の担当者が、攻撃者の視点に立ってセキュリティ検証を実践するための手法を、事例とともに詳細に解説したものです。実際のサンプル機器に...
本書は、ブロックチェーン技術の電力・エネルギー分野での応用に焦点を当て、その基本的な概念から、世界と日本の応用事例(実証も含む)、法規制や標準化、ビジネスモデルまで、他書では解説されていないアプリケー...