カンネツ・ニデック・第一実業が国内DCの液冷化へアライアンス

インプレスSmartGridニューズレター編集部

2026年3月25日 (水曜) 11:15

国内企業が液冷実装をワンストップで対応

 株式会社カンネツ(以下、カンネツ)は、ニデック株式会社(以下、ニデック)、第一実業株式会社(以下、第一実業)と、AIデータセンターの液冷注1インフラ実装に関する戦略的ビジネスアライアンスを締結した(図1)。設計から調達、施工、導入前の負荷検証までをパッケージ化して提供することで、複雑なベンダー間の調整を無くし、工期短縮と品質保証の両立を図るという。2026年3月24日に発表した。

図1 本アライアンスにおける3社の役割とソリューション構成

出所 PR TIMES 株式会社カンネツ 2026年3月24日、「AIデータセンター液冷化に「確実な実装」を。ニデック・第一実業・カンネツが、止めないインフラを実現する国産冷却アライアンスを始動。」

業界最高水準のPUE1.1を目標に

 昨今の生成AI技術の普及により、計算リソースとなるサーバーラックあたりの発熱量が増加しており、従来の空冷方式では対応が困難なケースが増加している。これに伴い、冷却効率の高い液冷方式の導入が不可欠となっている。

 今回の3社提携では、各社の専門機能を統合することで、これらの課題解決を目指す。ニデックは世界シェアを持つモーター制御技術を基盤としたCDU注2などの高信頼性製品を供給する。第一実業は総合商社としての調達力に加え、エネルギー基盤から施工までを統括するプランニングを担う。カンネツは冷却システム全体の精密な自律制御に加え、1MW超の高負荷環境を再現するロードバンク注3を用いた、実装前のシミュレーションおよび実証検証を担当する。

 本アライアンスは、環境負荷の低減も重要な指標として掲げている。電力効率を示すPUE(注4)において業界最高水準の1.1を目指すほか、水資源の消費を抑制する「WUE(注5) Minimal(最小化)」を追求する。


注1:液冷化:水や冷媒などの液体を用いてサーバーの熱を直接冷却する方式。空気を用いる空冷方式よりも冷却効率が高い。
注2:CDU(Cooling Distribution Unit):冷却液分配ユニット。サーバーラックと外部の冷却源の間で冷却液を循環・制御する装置。
注3:ロードバンク:電力負荷装置。サーバーが実際に稼働している状態に近い熱負荷を擬似的に発生させ、冷却システムの性能を確認するために用いられる。
注4:PUE(Power Usage Effectiveness):データセンターのエネルギー効率を示す指標。1.0に近いほど効率が良いとされる。
注5:WUE(Water Usage Effectiveness):データセンターの水資源利用効率を示す指標。

参考サイト

PR TIMES 株式会社カンネツ 2026年3月24日、「AIデータセンター液冷化に「確実な実装」を。ニデック・第一実業・カンネツが、止めないインフラを実現する国産冷却アライアンスを始動。」
 

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