パナソニックは2017年1月19日、家庭向けコーヒー豆焙煎機「スマートコーヒー焙煎機」を発表した。Bluetooth通信機能を備えており、スマートフォンの専用アプリケーションでダウンロードした焙煎工程に従ってコーヒー豆を焙煎する。価格は10万円(税別)。
図 パナソニックの「スマートコーヒー焙煎機」
出所 パナソニック
スマートコーヒー焙煎機は、厳選した生のコーヒー豆を定期的に供給するサービス「The Roast」の一環として供給するもの。パナソニックはこのサービスを展開するためにコーヒー豆輸入商社である石光商事と、コーヒー豆焙煎の世界大会「The World Coffee Roasting Championship」の2013年大会でチャンピオンに輝いた後藤直紀氏と提携を結んだ。後藤氏は福岡県でコーヒー専門店「豆香洞(とうかどう)コーヒー」を開店している。
The Roastでは、石光商事が季節ごとにテーマに合わせて厳選した生コーヒー豆を毎月供給する。さらに、毎月の豆の特徴に合わせて後藤氏が焙煎工程を作成し、クラウドからダウンロード供給する。焙煎工程は1種類の豆に対して2~3パターン用意し、それぞれ異なる味わいや香りを楽しめるようにする。
焙煎工程は、iOS対応の専用アプリケーションを利用してクラウドからダウンロードする。アプリケーションはApp Storeで無料で提供する。毎月届く豆の袋に貼り付けてあるQRコードをスマートフォンやタブレットのカメラで捉えると、その豆に合わせた焙煎工程をダウンロードできる。ダウンロードした焙煎工程をBluetoothでスマートコーヒー焙煎機に送信することで、毎月の豆に合わせた工程で焙煎できる。
図 豆の袋に貼り付けてあるQRコードをスマートフォンやタブレットのカメラで捉える
出所 パナソニック
The Roastのサービスは1年契約で提供する。利用料金は、毎月3種類の豆を届けるコースが月額5500円(税別)で、2種類の豆を届けるコースが月額3800円(税別)。サービス開始は4月上旬の予定。1月19日から事前予約をパナソニックのWebサイトで受け付ける。
パナソニックはThe Roastを皮切りに、調理家電とクラウドを活用した新しいサービスを開発し、提供していく。専用機器とアプリケーションを提供した後、厳選した食材とそれに合わせてプロが考案した調理方法や保存条件などのデータ(プロファイル)を定期的に供給することで、家庭でも「プロの味」を再現できるようにすることが狙いだ。今後は地域やジャンルを問わず、食に携わる専門家や食材の生産者と協力関係を構築し、サービスを拡大するとしている。
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