ドイツRobert Boschは2018年7月25日(中央ヨーロッパ時間)、自動運転車に路面状況を伝達するサービスを発表した。フィンランドForecaの協力で、気候によって変化する路面状況データを取得し、機械学習で分析してから自動運転車に配信する。
図 路面状況データを受信した自動運転車は、路面の状態に合わせて安全に走行できる
出所 Robert Bosch
人間は路面の状態による車体の振動や、ステアリング操作やブレーキ操作に対する反応から、路面の状況を自然に読み取り、適切な方法で運転できる。しかし、自動運転車にはそのような感覚がない。そこで、今回発表するようなサービスが必要だとBoschは主張する。
Boschはこのサービスのために基準となる試験用車両を用意し、その車両から収集したデータと、Forecaから取得したデータを合わせて分析する機械学習モデルを構築した。自動運転車に供給するデータは機械学習で分析したデータとなる予定だ。
通信機能を備える「コネクテッドカー」が増えてきたら、その車両が発信するデータも活用する。車内と外気の温度、ワイパーの使用状況などをコネクテッドカーから受信し、その地域の路面状況データを補正する。路面状況配信サービスは2020年に開始予定だ。