[特別レポート]

NTTのNGNを体験できるショールーム「NOTE」リニューアル・オープン

NGNサービスを直接体験できる約20の展示物
2008/05/07
(水)

2008年3月末から次世代ネットワーク(NGN)の商用サービスを開始したNTTグループ(NTT持ち株/NTT東日本/NTT西日本)は、そのショールーム「NOTE」(東京・大手町)を、2008年4月16日にリニューアル・オープンした。同ショールームには、NGNサービスを体験できる約20の展示物が紹介され、訪れたユーザーは直接NGNを体験できるとあって、人気を博している。NOTEの見学には、事前の予約が必要。営業時間は10:00~18:00、休館日は土・日・祝日となっている。

≪1≫NGNサービスを直接体験できる20の展示物

新装のNOTEは、次の4つのエリアから構成され、約20の展示物を直接見たり触れたりして体験できる。

(1)NGN Guidance
(2)NGN Features
(3)NGN Life
(4)ブロードバンド・ユビキタス・タウン

なお、「NOTE」の正式名称は、「NGN Open Trial Exhibition」から「NTT Open Telecom Experience」へと変更された。

≪2≫NGNの特長を映像で説明する「NGN Guidance」

「NGN Guidance」では、NGNが求められる社会背景と、NGNの特長が映像ガイダンスで説明される(図1)。映像では、誰もが、いつでも、どこでも、安心・安全にさまざまなサービスが利用できる「ブロードバンド・ユビキタス社会」を実現するための社会インフラがNGNだとし、『QoS(品質確保)』『セキュリティ』『信頼性』『オープンなインタフェース』の特徴をもったNGNは、現在の電話網と同じようにセキュリティや信頼性が高く、さまざまなサービスを創造する柔軟性や将来性にも優れている。ブロードバンド・ユビキタス社会を実現するため、NTTは『光によるセキュアード・フルIPネットワーク』(安全性の高いフルIPネットワーク)であるNGNを提供していく、という内容が説明された。

図1 「NGN Guidance」のプレゼン例(クリックで拡大)

≪3≫「QoS」「セキュリティ」「信頼性」を実体験できる「NGN Features」

「NGN Features」では、遠隔会議のデモンストレーションを通じて、NGNの特徴である「QoS(品質確保)」「セキュリティ」「信頼性」を体験できる。

遠隔会議システムは、大型モニタがテーブルの向こう側にあり、遠隔地にいる相手が、ほぼ実物大で表示される。5Mbpsの高速回線で結ばれ、臨場感の高い映像で表示されるため、あたかもその場にいるように感じられる。デモでは大阪支店にいるという女性が、ビデオ映像を交えながら「QoS(品質確保)」「セキュリティ」「信頼性」について説明した。

≪4≫NGNで便利になる近未来生活を説明する「NGN Life」

「NGN Life」では、ある一家の日常を通して、NGNが普及した近未来の生活スタイルが映像で説明される(図2)。

映像では、子供の通学時の安全を確かめる「無線タグを利用したシステム」、学校での授業の様子を見る「リアルタイム配信」(図3)、料理番組を見ながら冷蔵庫にない食材を自動で注文、運転中の車のカーナビに個人の嗜好に合った広告を配信、SNSなどのコミュニティのメンバーとの意見交換、壁に設置した大型モニタにより別々に住んでいる両親と一緒に食事を楽しめるシステムなど、NGNと他の技術を利用した近未来の具体例が提案された。

図2 「NGN Life」の様子。正面のモニタに映像が表示される(クリックで拡大)
図3 リアルタイム配信の例(クリックで拡大)

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